第108話:そうだ。京都へ行こう
「清水寺ねー」
またもや不法入国しているわけだが。今回のお相手はキワミだ。二人で京都に行きませんか、と提案され、俺はこれを受諾。デートもしたかったし、そういう意味ではちょうどいい。
「……千手観音でしたっけ?」
「たしかそうだったような?」
あまり宗教には詳しくないのでうろ覚えな俺だった。
「……飛び降りますか?」
「余裕で骨折するわ」
WARPドライバがあれば話は別だろうが。
「……何か世界中が物騒なことになりましたね」
「無雲帝国の皇帝には困ったものだな」
「……一応無雲帝国のためを思ってやっているんでしょうけど」
「そのために大統領を拷問にかける……か?」
「……知っているかもしれませんが、……もしかしたらバーゴストライクはユニバーゴと敵対するかもしれません」
「らしいな」
「……バーゴストライクを代表して謝罪します」
「別に構わんさ。スポンサーの意向もあるだろうしな」
そのスポンサーもユニバーゴも、どちらも俺なのだが。
「……でも独富島に牙をむくことに」
「そこも含めて大丈夫って言ってんの」
別段キワミが自己嫌悪するほどじゃない。
「……そうですか。……旦那様は優しいんだね」
「無頓着なだけな気もするがな」
別に大仰に気にしていないだけで優しいとはまた別の感情。というかそのユニバーゴ……俺です。
「……精進料理でも食べない?」
「キワミの奢りでか?」
「……もちろんですよ。……この前アメリカに現れたメターマンを討伐したんですから」
国際魔法少女基金と折半して五千億円か。
「……旦那様はボクが一生養ってあげるから」
それは朗報だな。俺の未来がそこまで続けば、だが。
「……じゃあ食べに行きましょうか」
精進料理ね。高いところはマジで高いからな。本来なら宗教的な食事のはずなのに、なぜこうも高級料理になってしまったのか。
「……うーん。……美味しいね」
それには反論はないが。
「美味いな」
精進料理も突き詰めればグルメの一種。素材から調理まで一切手を抜いていない。若者向けかと言われるとやや違うが、それでも美味しいことには変わりない。
「……ここでおっぱいチャレンジとかしてみますか?」
「出禁になるぞ」
それは間違いない。困ったようにキワミは自分のおっぱいを揉む。
「……またちょっと大きくなったみたいで」
「既に大きいのに更にか?」
「……旦那様的にはアリですか?」
「超あり」
「下品じゃありません?」
「下品とは思わないがエッチに関して言えば下品なことも興奮する」
「……――――を――――して――――しながら――――するとか……でもですか?」
恐ろしいことを言うな。お前。
「……どうせだから京都で一泊していきませんか?」
「俺はいいが……キワミは大丈夫か? 親御さんの許可とか」
「……旦那様とワンナイトすると言えばOKが出るでしょう」
それもそれでどうよ。お義父さん的には俺がキワミ以外の女性と関係を持っているのは刃傷沙汰覚悟らしいが。気持ちはわかる。他に女がいるのにキワミにも手を出している俺は畜生かもしれない。
「……でも結局……旦那様は素敵だから」
「流されているなー」
別にいいんだけど。そうして仏閣巡りをして京都を楽しむと、その後でキワミと二人……旅館に。この前キラと一緒に北海道旅行に行ったのに、何故にこうして今度はキワミと二人で? 考えても仕方ないことではあるが。
「……さすが京都。……豆腐も美味しいね」
そんなわけで旅館の夕食は湯豆腐だった。ダシの香りが心地いい。豆腐も丁寧に作られていて味そのものが高級感を出している。スーパーで売っている豆腐に疑問を持つ程度にはプロの豆腐は格が違うらしい。
「本気で美味いんだから、色々と打ちのめされるなぁ」
「……旦那様の口に合ってよかったよ」
「これが口に合わない日本人はそんなにいないんじゃあ」
それこそアレルギーとかじゃないと。
「……ところで……ここの旅館。……家族風呂があるらしくて♪」
使ってしまおうと?
「……旦那様。……ボクと家族になりましょう♡」
「それはおいおいな」
「……では……それはそれとして家族風呂は」
「まぁ使っていいんなら使うか」
「……たっぷりご奉仕しますね♡」
「その大きなパイオツで?」
「……気になりますか?」
当たり前だろう。
「……じゃあこのEカップでいーっぱいご奉仕するね♡」
「お手柔らかに願います……」
「……それでは行きましょう」
そうして二人、家族風呂へ。全ラになって改めてキワミの女体を見ると恍惚のため息をついてしまう。本当に女としての魅力にあふれているラ体だ。色んな所が出ていたり引っ込んでいたり。そのパイオツにボディソープを垂れ流し、イスに座るようにキワミは言う。
「もしかしてだが」
「……ボディブラシ代わりにボクの身体を使います♡」
「いやそれは」
「……ダメかな?」
「超嬉しいんだがお前は良いのか」
「……むしろ興奮する。……旦那様に奉仕出来て」
「じゃあ任せるぞ」
「……では失礼して」
フニュンと柔らかいニュー圧が俺の全身を襲い。「ニューパイオツは伊達じゃない!」と、どこかのニュータイプが言ってそうなほどニューだった。独富学園の四美姫の一人が旅館の家族風呂で俺とエッチなことをしている。まさかそんな光景は学園の男子は想定もしていないだろう。いいんだけど。そうして俺の洗体が終わると。
「……今度は旦那様がボクの体を洗って?」
「全身を洗うぞ?」
「……うん♡ ……大丈夫だよ。……特に胸は汗をかくから汗疹にならないようにしっかりと洗ってね?」
では失礼して。手にボディソープを付けて、キワミの身体を隅々まで洗う。
「……あ♡ ……旦那様♡ ……そこは♡」
「ダメか?」
「……ううん。……嬉しい♡ ……でもとっても敏感だから♡」
それはいい情報を聞いたな。




