表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女の変身解除シーンの場所が俺の家になってる件  作者: 揚羽常時


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/11

第10話:斑鳩マスラオは可愛い


 次の日。俺がモグモグとご飯を食べて、それから制服に着替える。ガラガラと引き戸の玄関を開けて、外に出る。そうして施錠。俺は登校しようとして。


「よう」


 可憐な女子制服を着たマスラオに出会った。


「?????」


 意味不明という言葉をよもやここで使うことになろうとは。


「なんで女子制服?」


「ん? ああ。これか。たまに女装するんだよ。俺」


 斑鳩マスラオは男の娘だ。女装すればそれはそれは可愛い。女子制服もよく似合っている。しかし女装か。アリだな。


「可愛いか?」


「超可愛い」


 俺もグッとサムズアップで返礼だ。


「だったらよかった。じゃあ学校行こうぜ」


 そうしてマスラオと二人。独富学園に登校する。周囲のマスラオを見る目は、ちょっと性欲的に傾いでいた。


「大丈夫か?」


「あ? 周囲の反応か? いつものことだ」


 いつものこと……で済ませていいのか。まぁマスラオが気にしないなら俺もどうでもいいんだが。


「っていうか俺が罠娘少女ダーンディアナだと知ってるのはオワルだけなんだから。監視しないとな」


 それ、星崎さんにも言われてるんだが。


「それにほら。俺可愛いだろ?」


「まぁ可愛いな」


「発情するか?」


「しないとは言えないんだが」


「そっかそっか。それは良かった」


 何が良かったんだろうか?


「そりゃもちろんオワルが俺をオカズに……」


「自重しろ」


 ドスッとチョップをくらわせる。


「どうせ抜くなら俺でもいいだろ」


 それで「ああそうだな」とか言えたら俺は上級者過ぎるだろ。マスラオは男。マスラオは男。マスラオは男。でも可愛いのは覆せない事実で。


「これでも男子から告白されたりするんだぜ?」


「気持ちはわからんでもない」


「へー。オワルでもそんなことを言ってくれるんだな」


 道を踏み外しそうな程度にはマスラオ可愛いし。惚れた男子には哀悼の意を表するしかないが。


「スカートの中身とか興味あるか?」


 悪戯っぽくスカートの裾を持ち上げる。周囲のマスラオを見る目に熱がともった。


「はしたない真似はやめなさい」


「そんなんだからオワルは童貞なんだよ」


 法律に違反しているわけじゃないからいいだろ。


「ま、そうなんだがな」


 同じ教室。俺が教壇前で、マスラオはその後ろの席。


「何ならキスとかするか?」


「もうちょっとロマンチックな場所でな」


「期待しているからな」


「永遠に待ってろ」


 他に言えることがない。


「さて、そうすると」


「今日から授業かー。めんどいなぁ」


「マスラオは勉強嫌いか?」


「成績はそこそこだが、勉強せずに好成績を残す方法を模索している」


 まさに楽するための努力。日本人が好きな奴。


「斑鳩氏!」


 で、教室でだべっていると、はぁはぁと息を荒らげてマスラオを見る一人の男子生徒。


「何か?」


「拙者と一緒に放課後デートしてくだされ!」


「ああ、既に予約済みだ」


 へー。そうなのか。隅に置けないな。


「それは拙者より優先すべき事柄か!?」


「当たり前じゃん」


 バッサリと切りつけるのはいいが、相手が暴虐に変じるリスクもちゃんと考えているんだろうな?


「ちなみに、その御仁は?」


「コイツ」


 とマスラオは俺を指す。


「は?」


「デートしようぜ。イチャラブな奴」


「キサマの作戦目的とIDは!?」


「正義。遠藤オワル」


「拙者から斑鳩氏を奪うのが正義か!?」


「コイツ男だぞ?」


「修羅の道と分かっても、避けられぬ試練は存在する!」


「らしいが?」


「俺はオワル以外興味ないから」


 あの。それは。マジで? 斑鳩マスラオって俺のことが好きなの?


「さて、どうだろうな。でも嫌いじゃないぜ?」


 それは重畳。


「では遠藤氏! 拙者と勝負でござる! 拙者が勝ったら斑鳩氏から手を引け」


「嫌」


「敵前逃亡は男の恥ですぞ」


「そういう挑発には乗らないことにしている」


「貴様ーッッ!」


「というわけで頑張ってな」


「斑鳩氏! この男は玉無しでござるぞ!」


「ちゃんとあるぞ」


「え? それは? そのぅ? え?」


 言い寄っている男が困惑した。


「別に直に見たとかそんな話じゃないが」


 だよな。俺も見せた覚えないし。罠娘少女ダーンディアナのラ体は拝んだが。


「斑鳩氏は拙者が幸せにする!」


「頑張れよ。応援している」


「ハートがこもってねぇ!」


 込めるモノでもないだろ。


「っていうか、これってBLか?」


「まぁ男の娘がBLの範囲に入るかは議論が必要になるな」


「たとえゲイでも生きる権利はあり申す!」


 多様性の時代だしな。


「いずれオワルも落としてみせるからな」


「無駄な努力ご苦労様」


「幼稚園の時に結婚の約束したろ」


「え? マジ?」


「嘘だけど」


 心臓に悪いことを言うな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ