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苦いの接吻
「薫君、何か飲み物に薬混ぜたでしょう?」
そう花子が酔っ払って男とうにゃうにゃするわけないのだ。そうなのだ!絶対!!!
花子はベッドから立ち上がると、薫君の首元に包丁を向けた。
「混ぜてないよ」
「考えてみれば私がばかだった。次郎君のお兄さんに誘惑しろだなんて、どう考えても次郎君との結婚遠のくやんけ」
「まぁ、そうかもね」
「正直にいえや。英継を誘惑しろだなんていった、お前の雇い主は誰だ?」
「聞きたい?」
薫に包丁を持った手を掴まれ、そのまま花子は引き寄せられる。
「言えないよ」
にっこり薫は微笑んだ。
「約束はまもってくれるよね?薫君は、次郎君の両親を抹殺してくれるんだよね?」
「約束だからね。信用問題になってしまうからね」
「薫君の雇い主は次郎君の両親なんだよね?」
「そうだね、もう一人いる」
「その雇い主の目的は?」
手をねじ上げられ、花子の手に持っていた包丁が地面に落ちる。花子は引き寄せられてしまう。腕力が違いすぎる。くそ
「花子さんが不幸になること」
そう言って薫は花子に口づける。花子薫の唇に思いっきり噛みついて、微笑んだ。
「くそくらえ」
その花子の言葉に薫君はにっこり微笑んだ。




