二度目のプロポーズ♡殺す
花子は怒りでぶちぎれていた。
どいつもこいつもくそ野郎が!!!
「そう。ありがとう山田さん。約束やぶったら消されるから、約束守ってほしい」
「消されるっていうか、私を消すのは薫君なんなんだよね?」
「そうだね」
「そっかー」
にっこり薫と花子は顔を見合わせて、微笑んだ。
花子はため息をつく。
結婚相手がいなくなる。そして花子の一番の親友だった次郎も。結婚の約束を守らない花子の元から次郎は去るだろう。
花子の胸がずきりと痛んだ。
本当に次郎は大事な親友だったのだと、花子は実感する。
本当に次郎の父親をぶっ殺したい。
「悲しんでいるところ悪いけど、俺次の仕事があるから、帰っていいかな?」
新しい手袋に変えて言う薫君。平常運転である。
「はいどうぞ」
「あ、そうだ。警察に行ったりとか、もし約束破ったら池に沈むことになるから気を付けて」
相変わらず優しそうな顔で、何事もないように言う薫君。
やばい男である。
「そ、そうですか」
「あとこれ書いておいて」
そう言って薫君は、花子に向かって一枚の紙切れを手渡した。
「なにこれ」
花子は手渡された紙切れ一枚を見ると、それは薫君の名前が書かれていた婚約届だった。
「一度山田さんと俺が結婚して、次郎君には諦めてもらおうって。まぁ、偽装だけど。次郎君が新しい女と結婚したら、離婚届をかこうって。よろしくね、山田さん」
そういうと薫君はドアを閉めて去っていく。
一人残された花子はその紙切れを握りしめて、にっこり微笑んだ。




