君は俺がいなくても大丈夫って、何が大丈夫なのか?
花子は薫君との別れ際、連絡を交換した。
そうして花子は薫君との初デートを終えて、家に帰宅した。なんか薫君とのデートは照れ臭くって、目を合わせられないままで終わってしまった。
なんだか浮かれたような気分で、花子はぼんやりしていると、薫君からのメールで『おやすみ。またね』という言葉がきたので、花子はベッドに突っ伏して悶絶したのだった。
花子は学校に登校して、教室でなんだか薫君と顔を合わせられなくて、てんぱっていると、目の前にやり珍もとい、加瀬譲次がやってきて、花子の前で土下座した。
「勘弁してくれ!!」
土下座して大声で叫ぶので、花子は教室中の生徒の視線を一身に集めて、焦る。
「な、なにやり珍、じゃない、加瀬君?土下座なんてやめてよ」
なんか花子自身が悪いことをしているように見える。
「君からもらったチョコレートのはいった髪が捨てても捨てても、俺のベッドにおちている。もう勘弁してくれ!!この通り、俺が悪かったから」
「ちょちょっとやめてよ、誤解されるから。わ、私加瀬君のこと好きでも嫌いでもないからね!!」
花子は薫君の視線が気になる。
「何でもするから、勘弁してくれ」
「何でも?」
何でもすると加瀬に言われて、花子はいいことを思いつく。
「加瀬君って、恋愛得意だよね?」
「ま、まぁ、多分」
「その、好きな人にどう告白したらいいか今度教えて」
「もちろん。それで呪わないでくれるなら」
「やだな加瀬君、呪いだなんて冗談きついよ。はは」
花子は暢気に笑っていたが、加瀬の顔色は真っ青だった。
加瀬君に告白の仕方を教えてもらい、薫君に告白しようと張り切っていたら、ちょうど薫君から連絡があった。
薫君が近くの公園でまっているということだった。
もしかして告白かな?と、うきうき気分で花子は待ち合わせ場所の公園に言ったのだが、そこに待っていたのは包丁を持っていた桜の姿と、両手両足を縛られている薫君の姿だった。
桜はにんまり笑うと言い放つ。
「今あなたが死ぬか、薫と金輪際関わらないで生き残るか選んで」
そんな言葉に、花子は固まった。
めっちゃ怖ぇ
「私は本気だから」
桜は本気らしい。
さぁ、どうする花子。あまりの出来事に、花子は硬直した。
「桜もうやめてくれ!」
薫君が叫ぶ。
「ごめんね。薫。私薫のことが好きなの。山田花子を選ぶなら、私も死ぬから」
「こんなことしなくても、俺は桜のことが特別だよ」
「幼馴染としてでしょ」
悲し気に桜は笑う。
「本当に俺は桜のことが大切なんだ」
「嘘」
「本当だよ」
「もう私のことなんて怖いでしょ!」
「怖くないよ。俺は本当の桜を知っているから。ずっと俺が桜のこと守るから。山田さんごめん。俺、桜のこと放っておけない」
薫君の苦悶の表情に、花子は・・・。
いやなにこの茶番と思ってしまったのだった。




