いつか来る、もしかしての未来2
中学生時代の薫君との初デート、楽しかったな。
薫君に見せるわけでもなく、勝負パンツ買ったりして。
そんなことを、大人の花子は次郎に抱きしめられながらぼんやり思い出す。
まぁ、薫君とはいいところまで行ったような気がするが、悪の根源の桜との命を懸けた戦いになっていくわけだが。
次郎は手を伸ばし、花子のことを抱きしめた。
この先どうなるかはわからないが、花子はまったく正直次郎にはときめかないが、悪いけど少しだけ次郎と一緒にいるのも面白いかもしれないなと、そんなことを思ったが、抱きしめている次郎の体はかたかた震えている。
「相変わらず次郎君てば、この私が怖いんかい?」
呆れて花子は次郎のことを見る。
「そ、そ、そ、そんなわけないだろう」
「いや、次郎君震えているよね」
「すこしトラウマがな」
次郎君とはいろいろあったなと、花子は思い出す。
花子はため息をついて、次郎の腕を叩いて体をはなす。
「いや、そんなに怖いんなら付き合うの無理でしょ」
「いや、そ、そんなことない。お、お前のこと好きだぞ」
「何?婚約者の子となんかあったの?昔私と付き合うくらいならメスゴリラとキスした方がマシだとか言っていたけど」
「ゴリラって可愛いだろう?」
「まぁ、この私の方が可愛いけど。しかし、次郎君って、そもそも私のどこが好きなの?」
「最近、マゾヒズムに目覚めてだな。お前みたいな、少し怖いくらいがちょうどいいかなって」
そんなことを言う次郎君の頬を軽く花子はひっぱたいた。
「やっぱり私は薫君一筋よ」
そう次郎は大事な親友だ。
「もしお前があいつに振られたら、俺と一度付き合えよ」
「なんで?」
「好きだからだよ」
「嘘だー」
「俺は本気だ」
きりっとしている次郎が、花子を真剣に見たから、花子はいけないが噴出してしまった。次郎は怒っていたが、なんだかしつこいので、花子は適当にうなずいてしまった。




