恋とはどんなものかしら?どすこい
ぼんやり花子は授業の先生の声を聴いていた。
「加瀬君は体調が悪いため、当分は欠席…..を」
とかなんとか先生が言っている。
花子は小さくため息を漏らす。
花子の席から前の方を見ると、薫君の姿が見える。薫君は真剣な顔でノートを見ている。
花子はあの悪魔桜と一緒にいた時の薫の表情を思い出す。優しい表情をしていた。薫君は花子といた時とはどこか違う表情をしていた。
ずきりと、花子の胸が痛む。
花子は薫に恋しているのだろうか?
薫君はイケメンで、花子はもちろん薫のことが好きだが、本気で恋していたかどうか考えたことがなかった。
もし花子が薫と恋人同士なら、接吻をするのだろうか?
花子の顔は赤くなる。
「きゃ」
なんか恥ずかしい。花子は顔を覆う。
もし花子が薫と恋人同士ながら、薫を縛り上げて好き放題するのだろうか?
「きゃ」
なんか恥ずかしい。花子は思春期の乙女なので、つい薫の尻を触る妄想をしてしまう。そうしたら薫は。
花子は黒板を見て、ノートに書き写すことにした。
授業が終わり、薫が何故か花子のもとにやってきた。
「山田さんなんだか様子おかしかったけど、大丈夫?」
心配そうな薫の顔。
花子は薫君に話しかけられて嬉しいはずなのに、なぜか目から涙がこぼれ落ちていた。
「や、山田さん!?」
「な、なんでもない!!」
花子は目を隠すと、その場からとっさに薫をどすこい突き飛ばし、走り出した。
そう花子は薫に恋をしていた。
花子は目から涙が止まらず焦っていた。
「次の授業でなきゃいけないのに」
外階段わきの隠れ家で涙を流していた。
「山田さん!」
見るとそこには息を荒くした薫が立っていた。
「どうしたの?俺が何かした?」
「ううん。ち、ちょっと、目に塩辛が入っただけ。盗み食いをしていたから」
「そう」
薫の手が花子の上に乗る。
すると、花子の顔は真っ赤になった。なにか花子は自身がおかしいと感じていた。顔が熱くてたまらない。
「薫君、好きです」
「え」
だからつい花子はそう言っていた。
なにか困惑した様子の薫君。答えを聞きたくなくて、「ついてこないで下さい!!」
そう叫んで、どすこいと、薫をつい突き飛ばし、花子はその場から逃げ出してしまう。
なんて恥ずかしいんだろう?告白することって。花子の顔は真っ赤でどうしようもなかった。




