72.桁違いの魔力〜ここは、どこでしょうか?〜
「あれ?」
「2人ともこんな朝早いのに」
「どうしたの?」
夢描は、いつもより早めに起きてしまったため共同スペースに来た。
誰もいないと思ったがそこには、陽葵と司が並んでたっていた。
「それって、」
2人の足元にはいつもは、カーペットが引いているはずの床に訓練場に繋がる魔法陣があった。
どうやら、2人は訓練場にいたらしい。
「夢描、おはよう」
陽葵は、ニコッと笑いながら言った。
「なんで訓練場にいたの?」
司が、一人で訓練場に行くのは不思議じゃないがなんで魔法の使えない陽葵まで?
「あー」
「実は、」
陽葵は、少しためてから言った。
「みんなそろそろ中級魔法に慣れてきたでしょ?」
「だから、訓練場のレベルを少し上げようと思って」
「朝から魔改造してたの!」
訓練場のレベルを上げる?
何を言っているのだろうか。
「え?」
「見てみればわかるよ」
陽葵は、ニヤニヤしながら言った。
──────
「な、なんだよこれ」
夢描は、みんなが起きるまでレベルの上がった訓練場を見たい気持ちを抑えていた。
「同じ訓練場だよね?」
花が、驚いていた。
無理もないだろ
目の前に広がっていたのは
森の中だった。
「えっ?え?」
みんなも明らかに動揺していた。
この前までここは、石で作られた薄暗い訓練場だったはずだ。
「どこ、ここ、」
空が辺りを見渡した。
上を見れば木々の隙間から入ってくる眩い太陽の光。
歩くほど強くなる土の香り。
耳をすませば聞こえてくる魔獣や動物達の鳴き声。
「森の中だろ」
何当たり前のことをと考えているように司が答えた。
「そっか、なんだ森の中か」
「...」
「ってなんねぇよなぁ!」
蓮は、現実逃避をしようと思ったようだが無理だった。
「なんで、森になってんだよ。」
透が、司に聞いた。
「空間魔法で、空間を変えたの」
司の変わりに陽葵が答えた。
空間魔法、つまり慎さんの魔法だろうか。
「でも、慎さんは、魔力量を制限されてるんだよね?」
未来が、言った。
たしかにこの前慎さんは、魔力が多いから王様の呪いで使える魔力量が少ないはず。
そんな、慎さんがこんな永遠と続く広い森を
どう考えても不可能だ。
「それは、」
「手伝ってもらったんだよね」
陽葵が、そう言って司の方をちらっと見た。
「自分の意思で相手に自分の魔力を渡すことができる。
」
てことは、司いやここでは、龍真と言うべきだろうか?
龍真の魔力量はここまで凄いのか。
しかも、全く疲れてない。
じぃぃぃ、、
「なんだよ、」
ずっと見られて不快そうに司が言った。
「いや、お前すごいな」
「なんで俺なんだよ」
たしかに魔力があればこんな魔法も使えてしまう慎さんも相当すごい。
「仲間でよかった。」
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