68.冗談には聞こえない。
「冗談きついって」
透が陽葵の言葉を聞いてびっくりしながら言った。
「...」
「なんてね!」
陽葵は、「びっくりした?」と笑いながら言った。
「なんだよ」
蓮が、驚かせんなよと怒りながら言った。
「だって、異世界じゃん」
そんなことも起きるかもよと陽葵は、言った。
「そうならないように頑張るけどさ」
「頑張るってなんだよ!」
みんなは、陽葵の意味の分からない言葉に笑っていた。
...
──────
「よし、」
「出来たァ」
未来は、魔力を使いすぎたためたっていることも難しく倒れるように座った。
「お疲れ様」
花が、未来の肩を撫でながら言った。
「疲れたぁ」
「でも、前の女子の時よりは疲れてないかも?」
「なんでだろ?」
言われてみれば確かに
前の未来は、こんなにスラスラと会話ができていなかったような。
「持つことのできる魔力が増えたからだろ」
司が答えた。
「魔力が増えた?」
未来は、司の説明にイマイチピンと来ていなかった。
「じゃあ」
陽葵が、自分の人差し指をピンと立てて言った。
「魔力を貯める所は、胃と似ているね!」
なんで胃と似ているのだろうか?
「胃って食べる量を増やすと食べ物が入る面積が増えるよね?」
「食べ物を魔力量に例えるとどうなる?」
陽葵が、未来に尋ねた。
「なるほど!」
「魔力を使えば使うほど魔力の入る面積が広がる!」
未来が、納得したように言った。
「でも、魔力を使いすぎると命の危機になるって前司言ってたよね?」
「あぁ」
「魔力は、体の1部だ」
「その、魔力がゼロになったら人は、生きていけない」
司が答えた。
「怖いね」
空が、怯えていた。
「でも、少し経てば魔力は自然と回復するわよ」
花が空を励ますように言った。
「だから、戦闘になったら無駄な魔力の使い方は絶対にするなよ」
「はい、」
みんなは、自分たちの今までの魔力の使い方を思い返した。
「蓮、」
「あんた、森で探索する時」
「風で、草木が震えただけで魔法使ってるわよね」
花が嫌味ったらしく言った。
蓮は、少し恥じらいながら言った。
「うるせぇ」
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




