65.未来の固有魔法
―何週間後
「ようやく出来上がったわね!」
未来がここ何週間か待ち望んでいたみんなの分の服が作り終わったとお店の人から知らせがあり陽葵達が取りに行ってくれた。
「お店の人も私たちにビビってたわね」
この前陽葵が、お店の人に釘を刺したのが思いのほかきいていたのか受け取った時
「この前は出すぎた真似をしてしまって...」
その後深々とお辞儀をしていた。
「言いすぎたかな、」
「悪いことしちゃった」
陽葵が、少し不安になっていた。
「でも、嬉しかったよ。」
「ありがとう」
司が、陽葵に笑顔で答えた。
「ほんと?」
「ならの良かった。」
陽葵は、安心したように笑った。
「よそでやれや」
蓮は、もうお腹いっぱいというように言った。
──────
「じゃあ私の出番よね!」
大量の服の前に意気揚々とたった未来が、腕まくりをして気合を入れた。
「あと、先に女子の服やるからさ」
「男子は自室に戻ったよね!」
「なんでだよ」
男子はめんどくせぇと言わんばかりに言った。
「普通に考えてさ、」
「女子が男子に自分の体型の数字聞かれたら嫌じゃない?」
未来は、正論を言った。
改めて、未来がプロに見えた。
「そうよ!」
「戻りなさい!」
女子が、声を上げて言った。
「わかったよ〜」
男子は渋々自室に戻っていた。
「さぁ!」
「腕が鳴るわね!」
未来は、みんなから自分の体にあったサイズを聞いて頭の中でそのサイズを想像した。
「修復魔法」
「適合修復」
ぽわぁん
スーン
未来が、そう唱えた瞬間右手から光が溢れ出しその光が服を覆った。
光を纏った服は、まるで命が吹き込まれたかのようにひとりでに動き出した。
「すごっ、」
攻撃系の魔法を使う蛍は、未来のように攻撃に適さない魔法を使う人とは違う場所でいつも訓練をしているため未来の中級魔法を見るのは初めてだった。
服は、繋ぎ止めていた糸が解けていくつかの布になっていた。
その布たちが形を変えまた糸で1つの服へと形を変えた。
「ふぅ、」
流石に女子の分の服を一気にやるとなるとそれと同等の魔力も使う。
「やばい」
「疲れた」
未来があらかじめ陽葵が用意していた椅子に腰をかけた。
「男子の分はまた後日にしようか。」
陽葵が水を持ってきて未来に渡しながら言った。
このままやったら魔力切れの可能性もある。
それは、危険すぎると判断したのだろう。
「うん、」
「ごめんね」
今の問題を忘れていた。
みんなは、色々な魔法が使えるようになったとしても、その原動力である、魔力がない。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




