236.ループしてる!?
「私第2騎士団団長椿」
「私第1騎士団団長晴日は」
「この命に変えてもあなたたちに忠誠を誓います。」
2人は、頭を垂れながらそう言った。
「えっ?」
この人達は、何を言っているのだ?
だって、私たちと翼の騎士団は敵だし。
それなのに忠誠を誓うなんて。
そんなおかしな話があってたまるか。
「椿さんは、第2騎士団団長様でいらっしゃるのですか?」
陽葵は、こんな状況下でも慌てた様子をめせず。
隙を見せなかった。
「はい。」
「自己紹介が遅れてしまい申し訳ありません」
「私は、第2騎士団団長、椿と申します。」
第2騎士団というと
剣の腕で結成されると言われる騎士団のことか。
「でも、なんで私たちにそんなことを?」
「...」
2人は何故か話そうとしていない。
話したくないのではなくまるで自分らでは話せないと言わんばかりに目線を左右に動かしている。
「ごめんなさいね」
その瞬間タイミングよく
ここには居ないはずの声が聞こえた。
「あなたは、さっきのお婆さん?」
夢描は、驚きながら言った。
無理もないだろう。
だって本当にさっきひったくりにあっていたお婆さんが目の前にいるのだから。
てことは、このお婆さんあの夢描が耐えられなかった浮遊感をこんなにもケロッと耐えたのか?
どんなだけタフなんだろうか。
「先程はどうもありがとうございました。」
「私は、凛と申します。」
「お久しぶりですね。王女様」
「凛様」
お婆さんの言葉を聞いて陽葵は、さっきまでの落ち着きを忘れ動揺を隠せなかった。
「陽葵は、このお婆さんと知り合いなの?」
夢描は、そう尋ねた。
「夢描、言葉遣いには気をつけなさい」
「この方は隣国の大貴族様です。」
陽葵は、冷たく言い放ったが
きっとその意味には夢描のことを思ってだろう。
「やめてくださいな。」
お婆さんは、陽葵の真面目な言葉遣いに笑ってしまった。
「隣国って、陽葵のお母さんの国」
風華は、小さく呟いた。
「私は、本当にあなた方に感謝しているのですから」
「あなた方が近くにいるとその2人に教えて貰って」
「本当は私一人でも倒せたのですけれどね。」
「あなたたちがどんな人なのか知りたくてわざと荷物を奪われることをしてしまいましたわ。」
確か前に
隣国の国民は魔法が使えない代わりに
体が丈夫で剣などといったものに長けていると話していたっけ。
だから、さっき勢いよく倒されていても凛さんの体には傷がなかったのか。
「それでは、早速本題に入りましょうか。」
「私、凛が代表し」
「カンディンスト王国は王女様一行に加勢致します。」
「はっ?」
言葉遣いに気をつけろと言った陽葵が大口を開けて
はっ?などと言っているのではないか。
てか、この流れさっきもしたけどぉぉ!?
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




