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227.私の天使様?

「呪いに勝てるのは光だけ。」


陽葵は、そう言って

ニヤッと笑った。


「陽葵さん?」


花のお母さんは不思議そうに言った。


「少しだけ咲菜ちゃんから離れてもらってもいいですか?」


陽葵が、そうお願いをして

みんなは、すぐに咲菜のそばを離れた。


「咲菜ちゃんごめんね。」

「必ず助けるから」


陽葵は、咲菜こ顔を見ながら何故か謝った。


「光魔法」

「天龍の(てんりゅうの)救出(きゅうしゅつ)」


陽葵がそう唱えたあと

陽葵の指先が1つ光の粒がうまれ

やせ細った咲菜の頬に触れた瞬間

ぽわっと広がった。


その光は目に刺さるような眩しさは一切なく

ただ、単純に綺麗だ。

としか考えることができなかった。


「くっ、」


それとは裏腹に陽葵の表情は苦しそうだった。


「こんな陽葵初めて見た。」


夢描が、思わず声に出てしまうほどに


「うっ、」


魔法を当て続けて1分も経たないうちに

咲菜は、声を出した。


「咲菜!」


花が、名前を叫んだ。


それでも、陽葵は魔法を止めない。

まだ完全に呪いが無くなっていないからだ。


「この光、」


咲菜は、ぐったりとした目を頑張って開けながら小さくそう言った。


「お姉ちゃんがあの時の天使様だったんだね。」


咲菜は、笑顔で言った。


「天使様?」


陽葵は、ぴんときていなかった。


「お母さんの足の怪我が治った時に」

「お姉ちゃんと同じ暖かい光が見えたから」

「天使様が助けてくれたと思ったの。」


途切れ途切れながらもそう話した。


「あれ?」

「あの時起きてたの?」


陽葵は、少し焦りながら

思わず自分がお母さんを助けたことを認めてしまう言い方をしてしまった。


「よし!」

「咲菜ちゃん体は大丈夫?」

かなな

話を紛らわしたいのかただタイミングなのか

陽葵は、光魔法をやめて咲菜に体調を聞いた。


「うん!」

「お姉ちゃんのお陰ですっごい元気!」


咲菜は、さっきのぐったりさはどこにいったと

思わせるほどに元気になっていた。


「陽葵さん」

「本当にありがとうございました。」

「そして、私の件でも遅れてしまいましたが」

「ありがとうございました。」


花のお母さんはそう丁寧なお礼をした。


「いえいえ」

「私なんかこれぐらいしかできないので」


またまた

と言いたいところだが

陽葵は本当にそう思っていそうだから何も言わなかった。


「陽葵なんで私に教えてくれなかったの?」


花が、そう質問をした。


「えっ、」

「だって、花が追い詰められているのに」

「何もしないのは嫌だったし」

「それに、言っても言わなくても」

「お母さんの呪いが無くなった事実は変わらないでしょ?」


「陽葵、」


陽葵は、どこか抜けていると思っていたが

抜けているのは、自分の存在がどれだけみんなに必要なものなのか知らないところかもしれない。


「事実は、確かに変わらないけど」

「私が陽葵にお礼を言えたって言う結果は変わるの」

「だから、陽葵がもし何かをした時には」

「遠慮なく言ってよね!」


花は、ニコッと笑った。

やっぱり姉妹だな。

咲菜ちゃんと全く同じ笑い方だ。


「わ、分かった。」


「その言い方は分かってないな?」


──────

「そういえば」

「さっきの魔法の中に天龍って自分の名前が入ってたけど」

「偶然なの?」


夢描は、疑問に思っていたことを聞いた。


「ああ」

「それ、私も思った。」


花も、共感していた。


「あー」

「えっとね、」

「あの魔法は、私が作った魔法なの。」


陽葵は、頬をかきながら照れくさそうに言った。


「...」

「ええ!」


「いやいや、分かる!」

「自分で作った魔法にじぶんの名前付けるとか」

「センスないよね。」

「でも、ネーミングセンス皆無だったから」

「仕方なくって言うか」


陽葵は、今までにないほど饒舌に喋った。

いつ息吸ってんだこれ。


「違うわ!」

「いや、確かに天龍って入れたのもびっくりだけど」

「えっ?魔法って自分で作れるの?」


花は、恐怖と興味が1体1なのか

引く顔を見せながら質問をした。


「いやぁ、」

「私もそんなに覚えてなくて」

「絶対あの人の呪いを解けるものなんだろうって毎日考えてたら」

「頭に浮かび上がったから無意識に唱えたら出来た。」


毎日とは相当王様恨まれてるな。


「でも、」

「誰かのためにその魔法ができたんでしょ?」


「そんなことないよ」

「私は、そんないい子じゃないもん」

「全部は自分のためにだよ。」


陽葵は、苦笑いをしながらそう言った。


「...」


「えっ?」


律が突然何か考えてから驚いた声を出した。


「天龍って、」

「お前王女様なのか?」


「...」

「あっ、」


普通に話してたけど

花の家族には言ってなかった。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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