19.魔法の特訓の前夜
「えぇぇぇぇ」
慎さんの衝撃の言葉にみんなは驚いた。
「でも、慎さん呪いで魔力があんまないんじゃないんですか?」
透が問いかけた。
「短い距離や少人数でしたらこの魔力でも足りますし」
慎さんが、言いかけた途中で司が言った。
「慎には、存続魔法があるからな」
「存続魔法?」みんなは新しく更新されていく異世界の言葉に戸惑いを隠すことは容易ではなかった。
司が言うに──
存続魔法とは外部からの攻撃あるいは魔力切れ、死亡などによって戦闘不能になっても
魔法を使った者が解除と、言うまで
その魔法は永遠に使われ続けるというものらしい
「そんなものがあるのね...」
花がびっくりした。
存続魔法は、派生魔法よりもまれに見る魔法の効果らしくみんなは慎さんが仲間でいてくれて良かったと心の底から安心した。
──────
「街への行き方はわかったけれどお金はどう稼ぐのよ?」
恋歌が、聞いた。
「そうですね、、、」
慎さんじっくりと考えた後に言った。
「魔獣を狩って売るのが一番いい方法かと思いますよ。」
慎さんの優しく落ち着いた声から発せられたのはあまりにも衝撃のあるものだった。
「へっ?」
恋歌が、自分の耳を疑うように言った。
「魔獣の額に付いている魔法石は高く売れるんですよ」
どうやら、この世界では魔力が少ない国民が魔法石を代わりに使い日などをおこしているのだと言う。
「種類によってはお肉や毛皮、牙なども高く売れますね」
慎さんは、淡々と恐ろしいことを言ってのけた。「でも、まだ危ないので」という言葉にみんなは救われた気がした。
──────
色々なことを慎さんや司から聞いていたらだいぶ時間が経ってしまった。
みんなは、それぞれの部屋を割り当てられた。男女は13人ずついる。
そして、1つ部屋の大きさ的に2人でが生活できるぐらいだった。
そして、部屋数は13個というわけで陽葵と司は同じ部屋になった。
「いや、なんで?」
陽葵は、今の話を聞いて冷静にツッコミを入れた。
「だって、司が俺たちとは一緒の部屋嫌だって」
蓮が、仕方ないだろと言いながらために気を漏らした。
陽葵は、花に助けを求めるような目を向けたが花はそっと目を背けた。
「はなぁ〜」
「まぁ、私たちの部屋に夜に来なよ」
夢描が言った。花と夢描は、同じ部屋のため夜だけはその部屋で寝ることで陽葵はなっとくした。
「皆さんお疲れでしょうから」
「魔法の特訓は、明日にしてもうおやすみしてください。」
慎さんが、そう言ってくれた。
なんだか、ここに来てから修学旅行みたいでワクワクすることが沢山あった。
みんなは、明日の訓練に向けて自分の部屋に入っていた。
「おやすみ〜」
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




