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188/266

188.楓は仕えます。

「よし!」

「みんな今日は頑張るよ!」


陽葵は、これから司を奪還するのに笑顔だった。


「なんか、今日の陽葵」

「いつもより元気だね?」


花が、そう言った。


「そうかな?」


自分では、変化に気づいていないようだった。


「そうだよ」

「でも、なんか前の陽葵に戻ったって感じ!」


夢描が、嬉しそうに陽葵に言った。


「何それ、」


陽葵は、顔をクシャッとさせて笑って見せた。


「でも、そうかも」

「最近の私は陽葵らしくなかったよね」


自分の胸に拳を当てた。


「自分のこと名前呼びするんだ」


「えへ、」


─────────

「それじゃあ行くよ!」

「みんな!」


陽葵は、街へ繋がる扉を開いた。


「行ってらっしゃい」

「26人分の」

「温かいご飯を作って待ってしますね。」


慎さんのその言葉に

何故か、安心してしまった。


ここにもう一度戻ってくる時には

口うるさい司も一緒だ。


みんな、自然とそう考えた。


ただ、私たちは舐めていたのかもしれない。

この作戦がいかに勝算の低いものなのか。


「...」


そして、その事を知っていたのは陽(・)葵(・)だ(・)け(・)だ(・)っ(・)た(・)。(・)


──────

「それじゃあまた後でお会いしましょう」


恋歌達は、そう言って

どこかへと消えていった。


今回は、全員で行う作戦だ。


だが、25人が一気に行くのはさすがに不自然すぎるので

それぞれに役割を割り当てた。


陽葵や、蛍、夢描、春樹、楓は

堂々と城の入口から入る。


陽葵は、もちろんこの作戦のリーダーとして

蛍は、戦力として

春樹は、金のカードにもしもの事があった時のため


夢描と、楓はメイド、執事として


そう、今回はあくまで貴族としてパーティーに出る設定だ。


「それでは行きますわよ」


陽葵達は、未来がこの数日間で作り上げてくれたドレスやスーツ、メイド服を身につけて言った。


「ええ」

「お姉様」


蛍は、陽葵の妹として


そして、春樹は末っ子だ。


「なんで俺がお前らに仕える立場なんだよ」


楓は、心の底からやりたくないと言う顔を見せた。


「仕方ないじゃん」

「私たちの魔法今回全然使えないんだもん」


「俺は、使えないんじゃない」

「できないんだよ!」


ここまで読んでくださってありがとうございます。

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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