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181.無理すぎる作戦

「どうするの?」


空は、質問を投げかけた。

答えが帰ってくることはないと分かっていながら。


「どうするもなにも」

「俺達には何も出来ない。」


直人は、重い口を開けて言った。


「この国で王または、その血筋って」

「千国王と、天龍様ってことでしょ?」


千国王には、兄弟などいないようだから

もちろん甥や姪っ子などの親戚もいない。


「千国王は、もちろん扉を開けてくれないよね。」


蛍は、呟いた。


「その扉を閉めるように命令したんだからな。」


―その後は、沈黙が続いてしまった。


どう、司を助ければ良いのか考える空。


本を見つけたのに司を助けられないかもしれないも絶望する直人。


各々が、異なる感情を抱きながら

時間だけがすぎていきそうになった時。


陽葵が、何かを覚悟したような顔をした後言った。


「それじゃあ」

「作戦を立てようか。」


「何言ってんだよ」

「司を助けることは」

「俺達には出来ないんだぞ?」


直人が陽葵にそう強く言い放った。


「そうだね」

「今の私たちには出来ない」

「だから、協力してもらうの」


陽葵は、怒り返すことなく

冷静に答えた。


「協力って」

「...まさか!」


「多分直人の想像したそのまさかだよ」

「天龍に手伝ってもらおう。」


陽葵は、真剣な眼差しで答えた。


ただ、みんな素直に頷くことは出来ない。


「陽葵、確かに」

「その作戦しか私も思いつかない。」

「でも、私たちは天龍様に一度も会ったことがないんだよ?」

「それに、司と天龍様は仲が悪いんでしょ?」

「もし、天龍様がそのことを王に言われたら」

「私たち終わっちゃうよ」


そう、だからみんな素直には頷くことは出来なかった。


「陽葵焦る気持ちもよく分かる」

「でも、もう少しいい作戦を、」


「分かってる!」


陽葵は、珍しく声を荒らげた。


「あ、」

「ごめん私どうかしてるかも」


陽葵自身も自分の発言に驚いていた。


「ただ、」

「私は、この作戦でしか助けることは出来ないと思う。」


陽葵は、そう続けていた。


ここまで、自分の意見を貫く陽葵は、珍しい。


「そんなこと」


空は、また陽葵が冷静になれていないと思って止めようとした。


「あるよ」

「大丈夫、今度は落ち着いて話せそう。」


陽葵は、眉毛を下げて優しく微笑んだ。


「...」

「分かった」

「そう思った理由を教えて?」


空は、そんな陽葵を見て見守ることにした。


「そう思った一番の理由としては」

「この本に書かれた」

「監獄は、罪をおった者の魔力を少しづつ吸い取っていくってやつ。」


「あったね」


「司の魔力は、一般に比べて多いし」

「魔力のコントロールは、訓練で鍛えられてるから」

「吸い取られる魔力を最低限まで抑えられると思う。」


陽葵は、自分の重ねた手を見ながら言った。


「でも、3ヶ月が経とうとしてる」

「きっと司の魔力は、もう1週間もたないかもしれない。」


「えっ、」

「それって」


流星は、震える声を隠さずに言った。


「死ぬってことだよ。」

ここまで読んでくださってありがとうございます。

体調不良の為昨日は投稿が出来ず

今日は投稿時間が遅れてしまいました。

ほんとに申し訳ありませんでした。

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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