179.慎さんの衝撃の事実
「慎さん!」
そう、そして最後の1人がまさかの慎さんだ。
「ごめんなさい」
「疲れませんでしたか?」
慎さんは、司のいない今
陽葵達だけでの行動は危険だと感じ
着いてきてくれたのだ。
「終淵監獄の書かれた本はこっちですよ。」
慎さんは、そう言ってスムーズに案内してくれた。
「慎さん詳しいんですね。」
空が、口にした。
「そうですね。」
「昔は、情報収集と言って良く訪れてたのですよ。」
「他の本の配置を見る限り」
「変わっていないようですしね。」
「情報収集?」
そういえば、慎さんの昔のことはあまり聞いたことがない。
「おや?」
「言っていませんでしたか?」
「私は昔翼の第1騎士団に所属していたんですよ。」
「現在晴日さんが所属していますね。」
「えっ、」
「えぇぇぇぇ」
直人と流星は、慎さんの予想外すぎる告白に
思わず大声が出てしまった。
「しぃぃぃ」
だから、バレちゃいけないんだって
「すまん」
直人が自分の口を手で押えた。
「慎さん翼の騎士団だったんですね。」
翼の騎士団は、陽葵達にとっては敵だ。
そんなところに慎さんが?
「私は、空間魔法を使えたので」
「千国王の命令で強制的に入団したんですよ。」
なるほど、自分の意思ではないと言うことか。
「確か、第1は魔法に長けた者が集まるんですよね。」
「だから、第1なんですね。」
陽葵は、納得した。
「でも、なんで辞めたんですか?」
直人は、蓮に劣らず個人の領域にズカズカと入ってしまうようだ。
ただ、直人の質問は少し興味があった。
強制的に入団したのなら
抜けたいと言う反発力があってもけしておかしいことではない。
ただ、王様の命令なのだから
一国民の言葉にあの国王が認めるはずがない。
「それは、簡単なことですよ。」
「千国王が、私を騎士団から辞めさせたのです。」
「え?」
自分で強制的に入れておきながら
次は強制的にクビと言う。
なかなかに、わがままな王様だろう。
「理由があったんですよね。」
「辞めさせた理由が」
今度は、陽葵が質問をした。
「はい」
「その理由はですね。」
「恋をしてしまったのです。」
「ある、1人の女性と」
そう語る慎さんの顔にはただただ優しさで溢れているようだった。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
またまた、投稿時間が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




