175.色魔法。〜限界でも〜
「瑞希これお願い」
「うん」
「ごめんこれもお願いしていい?」
「う、うん、」
服作りの後半戦に差し掛かった時
1番忙しくなったのは瑞希だった。
「色魔法」
「蒼」
瑞希の初級魔法は非常に簡単だった。
自分が出したい色を口にだす。
そうすることで、瑞希の思い描くような色、形へと、姿を変えてくれる。
ただ、
「瑞希大丈夫?」
「うん?」
「そこに置いといて!」
「大丈夫じゃなさそうね。」
初級魔法だが量が量なので魔力の消耗がすごい。
瑞希は、目を半開きの状態で動いていた。
「少し休んだらどうですか?」
さすがの恋歌も、瑞希の変化に気づいたようで
気を使った。
「それを恋歌が言うのかよ」
楓が嫌味混じりに言った。
「あら?」
「それは、一体どう言った意味があるのでしょう?」
恋歌は、ふつふつと怒りを見せた。
だが、恋歌の味方をすることは出来ない。
なぜなら
「お前が1番」
「服が、派手なんだよ!」
恋歌は、転生前の感覚が抜けないのか
装飾にも色にも形にもすべて指示が細かい。
「淑女として当たり前の事ではなくて?」
恋歌は、そういった。
「楓を見らなえよな。」
「シンプルすぎて心配されんだぞ?」
「恋歌の、服を作る未来の顔が」
「興奮と疲れで見れるような顔してなかったからな。」
「おい、」
「俺を出すのは余計だろ。」
「ごめんて。」
「まぁ、確かにそうですわね」
「ずっと同じ服だったので」
「少しワクワクしてしまったのですわ。」
恋歌も、自分の行動を反省した。
「別に僕は大丈夫だよ」
瑞希は、まだ眠そうな目をしながら言った。
「僕は、きっと戦闘になったら」
「なんにも役に立たないし。」
「今、役に立てて嬉しい。」
「それに、この魔法を使ってる時の自分は嫌いじゃないから。」
瑞希は、嬉しそうに言った。
「そっか、」
それを、ずっとそばで聞いていた陽葵が、言った。
──────
「よし!」
「あともう2着で完成よ!」
未来が、完成していった服を見て言った。
あと残るは、陽葵の服。
「未来」
「後に1着じゃないの?」
陽葵が、質問をした。
「ううん」
「2着だよ!」
「陽葵と、」
「司の分」
「作っとかないとグチグチ言われるでしょ?」
未来は、笑いながら言った。
「そうだね。」
「司は、グチグチ言うね。」
陽葵も、嬉しそうに言った。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
大変申し訳ありませんでした。
またまた、投稿ボタンを押し忘れていました。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




