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173.特別な意味〜楓〜

「それ?」


楓が惹き付けられるように取った

チャームを未来は、見た。


「なんか、その形に思い出とかあるの?」


「いいや、」

「別にそんなんじゃねぇけど」

「何となく」

「これだって思ったんだよ。」


楓がチャームを見ながら言った。


「確かに変わった形ね。」


楓の選んだチャームの形は

円を土台とし、

その円の中にひし形のような形をしているものがあり

円の周りを均等に8つの三角形が並んでいる。


この形はあまりに見たことがない。


これが、一体どんな意味を持つのかは知らないが

ただ1つ言えるのは

これを作れる一がすごいということだけだ。


「おお」

「これは、凄いですね。」


「慎さん!」

「これって、意味のある形なんですか?」


慎さんは、いつもいいタイミングで現れてくれる。


「もちろん」

「このマークはこの国にとって」

「とても意味を持つものなんですよ。」


「そんなにすごいものなんですね。」

「これの意味教えてください!」


未来は、目を輝かせながら言った。


「ふふ、」

「もちろんですよ」


そんな、未来を見て慎さんは微笑みながら言った。


「この名前は」

「ムニーミと言います。」

「この形の意味は簡単に言って」

「愛を表す形です。」


「えっ、」

「俺そんな女々しいの選んだのかよ」


楓は耳を赤くしながら言った。


「どんな愛を考えたか分かりませんが」

「愛にもいくつかの種類があるでしょ?」

「このムニーミは、恋人に対しての愛ではなく」

「友人や兄弟」

「とくに、仲間に対しての愛を指すことが多いですね。」


「仲間?」


「はい」

「恋人に向ける愛と」

「仲間に向ける愛は違うでしょ?」


確かに違うような


「なんか、難しいですね。」


未来は、慎さんの言葉をよく考えてみたが

分からなかったようだ。


「そうですか。」

「それでも、大切なものであることは」

「分かりましたか?」


「はい!」

「きっと、一さんはこのムニーミの意味を知った上で作ってくれたんですよね」

「仲間への愛を示して」


「そうだと思いますよ」

「皆さんは、友であり仲間でもありますからね」


慎さんのその言葉はどこかむず痒さを覚えた。


「そして、楓さんはその意味を知らずに」

「直感的に良いと思った。」

「それは、なにか意味があるかもしれませんよ?」


「そんなことないですよ。」


楓は、反発するように答えた。


「で?」

「これにする?」

「もし嫌なら変えてもいいけど」


楓にとってこの仲間の愛というものは重すぎるかもしれない。

未来は、未来なりに気を使ったのかもしれない。


言い方は冷たいけど。


「いいや、」

「めんどくさいから」

「これでいい」


「っ、」

「へぇぇ」


「キモイぞ」

ここまで読んでくださってありがとうございます。

投稿時間が遅れてしまい申し訳ありませんでした

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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