168.みんなが眠りについてから。
「よぉーし」
「いよいよ始まるわよ!」
未来が、半袖なのに腕まくりをした。
気合十分だと言うことは伝わった。
「じゃあまずミシンが使える人手挙げて!」
未来がみんなの方を見ながら言った。
―スっ
手が上がったのは
菜々、恋歌、風華、美月、陸の5人だった。
「えっ!」
「陸ミシン使えんの!」
陸は、いつも大雑把でミシンを使えるようには見えないが
「俺は、機械的なものには才能があるからな!」
「ミシンもお手のもんよ!」
陸は、ドヤ顔を決めながらそんなことを言った。
「私も、ミシンは大の得意ですの」
「うん、」
「恋歌は、何となく予想はできたよ」
恋歌も、ドヤ顔を決めたが
正直言って
うん、そうだろうね
としか感じなかった。
「なんですのー」
「私も驚かれたかったですわ、」
「恋歌には、色々と驚かされてるから」
「大丈夫だよ」
虫好きなことやそれで公立の高校を選んだことなどなど
恋歌は、お嬢様らしからぬ性格なので
何度も心臓が止まりそうなぐらいには驚かされている。
「菜々は、家族に作ってたの?」
陽葵が、そう質問した。
菜々は、従兄弟が多くとても仲がいいとよく聞いていた。
「うん」
「お人形さんの服とかしか作ったことないけど」
「戦力になるか分かんないけど」
「そんなことないよ!」
「人間用じゃなくても服を作ったことがあるなら」
「あとは、大きさノ変化だけだよ!」
未来は、そうフォローした。
「風華は、針刺して」
「痛いぃー」
「とか言わないでよね」
「は?」
「言うわけないじゃん」
「だってぇ」
「服に血が着くのはやだから♡」
一瞬素がでた気がするが
気にしないでおこう。
「それじゃあ追加で5台複製すればいいのね」
未来は、そう言ってミシンの前へと移動した。
「修復魔法」
─────────
「よぉーし」
「これでどうだろ!」
未来は、複製に成功した5つのミシンをみんなに見せながら言った。
「おお!」
「本物じゃん!」
蓮が、すげぇーと言いながらミシンを眺めていた。
「すごいでしょー」
「頑張って訓練したんだからね!」
「そんなところ見たこと無かったけど」
「だって、」
「みんな、どんどん強くなってるから」
「私もやらなきゃって思って」
「みんなが眠ったあとこっそりやってたの」
未来は、照れながら言った。
そんなことをしていたとは気づきもしなかった。
「けど、これ結構な魔力量使うよね?」
未来は、照れていることを隠すように
話題を変えた。
「確かにそうですね。」
「私が聞いた話でも、」
「1台につき結構な魔力を使うと」
慎さんがそう言った。
「みんなで少しづつ入れるしかないか、」
「いや、」
「私が魔力注ぐよ!」
「陽葵が?」
「だって私」
「今回多分全然役に立たないから」
ここまで読んでくださってありがとうございます。
投稿時間が遅れてしまい申し訳ありません。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




