167.まさかのお届け物
「よいしょ」
一は、陽葵達に勧められて椅子に座った。
「ところ今日はどうしたんですか?」
「武器作りで何か問題がありましたか?」
陽葵が、心配そうにしながら言った。
「いいや、」
「武器作りは何も問題は無いよ」
「そうですか」
一の、言葉に陽葵は安堵したようだった。
「それなら尚更なんで?」
「ふふふ」
一は、いきなり笑いだした。
「それはな」
「君らが服作りをすると言っていたから」
「これを届けに来たんだよ」
さっきらから気になっていた一が持つ謎の木箱を私たちに差し出してきた。
「これは?」
「まぁ、開けてみな」
一は、ニヤニヤした顔で言った。
ーカパッ
陽葵は、言われた通り木箱の蓋を開けた。
「わ!」
木箱に入っていたのは
綺麗な石などで出来たチャーム達だった。
「どうしたんですか?」
「実は、何年もものを作るってことをしていなかったからな」
「思い出すために」
「石で色々な形を作ってたんだよ。」
「そんときに、服作りの話が合ったから」
「これもなんかの役に立つと思ってな。」
一は、そんなことを言っていたが
チャームの量はものすごい
きっと、追加でいくつか作ってくれたに違いない。
「ああ」
「後これも必要かと思ってな」
ガチャン
今度は、硬い何かが入った袋を取り出した。
「これは、ベルトの金具だよ」
「使うだろ?」
一は、あっさりと言った。
ーダンッ!
未来が、いきなり机を叩いた。
「な、なんだよ」
一は、余計なことだったかと不安そうな眼差しで見た。
「あの、」
「は、はい」
「天才ですか?」
「あえ?」
未来の、予想外すぎる発言に
一は、思わず変な声が出た。
「実は、ちょうど悩んでたんですよ」
「みんなの、お願いするデザインの殆どに」
「ベルトがあって」
「でも、ベルトに使う革があっても」
「金具がなくて」
未来は、悲しそうに言った。
「でも!」
「これがあれば完ぺきな服が作れる」
「そして、私の腕が喜ぶ!」
「お、おう」
「喜んでくれて良かった」
想像以上の喜びを見せた未来をみて一は、
照れるなどを超えて引いていた。
──────
「それじゃあ」
「他にも欲しいもんがあったら」
「言ってくれ」
「ありがとうございます!」
一は、それを届けに来ただけだと言って
すぐに帰ってしまった。
―パタン
「いやぁ」
「まさか、ベルトの金具が手に入るなんて」
「一さんは、すごいよ」
「良かったね」
「未来」
「うん!」
「それじゃあ」
「パパっと」
「ミシン複製して」
「洋服作っちゃおう!」
今度こそ
服作り開始である。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




