165.未来の驚きの告白〜元を辿れば4つ〜
「えぇぇぇ」
花の魔法は修復魔法のはずでは?
「なんで」
「複製できるようになったの?」
「分かんないけど」
「もしかしたら」
「私たちの修復魔法」
「性質を間違えてた」
「的な?」
「なんなの」
「その適当な説明」
空は、呆れながら言った。
「けど」
「1つ複製するに当たって」
「困ったことがあるんだよね」
未来は、ミシンを見ながら
呟いた。
「困ったことって?」
「この魔法石」
「私には複製できないんだよ」
未来が、指さすところには微かに光を放つ石が埋め込まれていた。
見るに、その石は取り外しが可能だ。
「なんで魔法石?」
直人が質問をした。
「このミシンは」
「魔法石に魔力を流すことで」
「動く」
「魔法道具なんですよ。」
「ほら、」
「ここに、どれぐらい魔力が溜まっているか見れるゲージがあるでしょ?」
その質問に答えたのは慎さんだった。
「なるほど」
「その魔法石は特別なものなんですか?」
「いいえ」
「加工などの作業は必要はないです。」
「ただ、B級以上の魔獣の魔法石出ないと」
「力が足らないのですよ。」
もし、このミシンだけで
作ることになっても
微かにしか光らない魔法石でミシンが動くとは考えにくい。
「それなら」
「これありますよ!」
健一が嬉しそうに見せたのは
袋に入った大量の魔法石だった。
「どうしたのこれ?」
「実は、陽葵達が」
「布を買いに行っている間」
「みんなで話し合って」
「布が次少しでも多く買えるように」
「お金を貯めようって」
「みんなで魔獣狩りに行ったんだ。」
「まさか、人数分買えるとは思ってなくて」
「複雑な気持ちだったけど」
健一は、苦笑いを浮かべながら言った。
「それは、ごめん」
「でも、助かったよ!」
陽葵は、気まずそうにしながらも感謝を伝えた。
「それなら、ミシンだけ」
「複製すればいいのね!」
未来は、次々と問題が解決していき
楽しそうだった。
「でも、複製って」
「蛍の魔法と似てるな」
透が、ボソッとそんなことを言った。
「そうだよね!」
「私も使えるようになってから」
「思ったんだけどさ」
未来も、そう口にした。
「もしかしたら」
「蛍と未来の元となった」
「元素魔法が同じなのかもね」
陽葵がそう説明をした。
「そっか」
「たしかにそうだね」
未来は、陽葵の言葉を聞いて納得した顔をした。
「でも、そう考えると面白いよね」
「ここにいるみんな」
「色々な魔法があるけど」
「元を辿れば」
「4つの魔法から出来てるんだよね」
桜が、言った。
「まぁ」
「4つだけが普通なんだけどな」
「よしー」
「それじゃあ複製して」
「服作っちゃいましょう!」
みんなが服作りに希望が見え
作業を開始しようとした瞬間。
―コンコン
誰かが扉を叩く音がした。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




