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163.動きずらそうな服は

「そういえば」

「頼んでおいたあれ出来た?」


陽葵が、未来に質問した。


「もちろん!」

「これよ!」


未来が、そう言って差し出してきたのは

束になっている紙だった。


「おお!」

「これは、すごい」

「みんなの特徴がしっかりと入ってる」


陽葵は、その紙に書いてある絵を見ながら言った。


そう、この紙に描かれている絵は

みんなの希望するデザインの服が描かれている。


「いやぁ」

「夢描がいなくて」

「途中で心折れかけたけどね」


未来が、疲れたよという顔をしながら言った。


「ごめんね」

「でも、めっちゃ上手いし」

「これ、一人でやったの?」


夢描の言う通り

とても上手くてこの短時間でこの量とクオリティが一人でやったとは考えにくかった。


「ううん」

「さすがに出来ないから」

「瑞希に手伝ってもらった。」


「そっか、」

「てか、瑞希も絵上手いとか」

「すごいね」


陽葵は、まさか瑞希が絵を描けるとは思わず驚きながら言った。


「僕、昔から絵を描くとおばあちゃんに褒められて」

「それも、将来の夢に繋がるんだけど」


瑞希は、褒められて照れながら言った。


「メイク関係のお仕事だよね?」

「うん」

「かっこいいよ!」


陽葵は、心の底からそう言っていた。


「でもさ、」

「これ、結構」

「動きずらそうな服もない?」

「とくに、風華とか」


風華は、ふわふわとレースが沢山付いたスカートとリボンがよく目立っていた。


「えぇ〜♡」

「だって、せっかくなら」

「みんなに、可愛い私を知ってもらいたくない♡」


ほっぺをぷくっと膨らめながら言った。

相変わらず、風華のぶりっ子は現在のようだ。


「それなら」

「スカートに見えるズボンにする?」


未来が、提案してくれた。


「そんなこと出来るの!」


風華は、嬉しそうに言った。


「出来るよ」

「あと、風華の武器は弓だから」

「腕周りにできるだけリボンとか装飾を減らして」

「そのほかの所をゴテゴテにしたら?」


「うんうん!」

「絶対かわいい!」

「本当に未来は天才ね!」

「私服作り頑張る!」


風華が、ぶりっ子でもちっともイラッと来ないのは

この性格のお陰なのかもしれない。


自分がやって欲しいことややりたいことは

自分から進んでやろうとするところ


そして、誰かのことを素直に褒められるところ

それが出来てしまうのが風華である。


「色は、ブラウンとブラック、ピンクだったね」


未来が、最終確認をした。


「うん!」

「絶対に可愛くしてやる!」


たまに、キャラがブレることもあるけど。


「他にも、希望通りに描きすぎてるものもあるから」

「それは、作りながら修正してくよ。」


プロ様々な未来に思わずに


「おぉ、」


「何?」

「なんか恥ずかしいからやめてよ」

ここまで読んでくださってありがとうございます。

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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