161.店主さんの正体って?
「いやぁ、」
「結構長くお話しちゃったね。」
蛍が、言った。
来た時には明るかった空が今では
薄暗く月が少し光を出していた。
「そうだね」
「でも、店主さんと話すの楽しかったよね!」
「夢描、なんかやけに仲良くなってたよね」
「うん、」
「色んな質問をしてきてくれて」
「改めて自分の魔法について考えた気がするよ」
夢描が、うんうんと首を縦に振りながら言った。
「でもさ、結局」
「1回も店主さんの顔見れなかったよね。」
蛍がそう言った。
そう、私たちは1度も店主さんの顔を見ないで
声だけしか分からなかった。
「もしかしたら」
「神様だったりして」
夢描が、また変なことを言った。
「そんな訳ないじゃん」
蛍は笑いながら夢描に言った。
「でもさ、」
陽葵が、その話を聞いた後に何か思い出したように言った。
「私が招刻魔法を知ったっていう」
「本あるでしょ?」
店主さんが、書いたと言うあの本か。
「あれ、たしか 」
「100年ぐらい前に書かれたって書いてあったんだよね」
「えっ、」
思わず2人は、その場で立ち止まってしまった。
普通に考えても
100歳生きたとしても
0歳で本が書けるとも思えない。
「あの人って」
「一体、」
2人は、さっきふざけて言っていた。
話が一気に現実味を帯だしビビっていた。
陽葵は、くるっと回って2人の方を見ながら
衝撃なことを口にした。
「まぁ、」
「嘘なんだけどね」
あまりに、ずっと話すので
2人は一瞬何を言っているのか分からなそうに顔を見合せた。
そして、その言葉の意味が分かった瞬間
その場で立ち止まってしまった。
「陽葵?」
蛍は、静かに怒りを見せた。
「その後、陽葵の姿を見るものはいなかった。」
「ちょっと夢描!?」
──────
「ただいま!」
3人は、秘密の部屋へと帰ってきた。
蛍に怒られるのが嫌で陽葵が、全速力で走ったため
行きよりも格段に早い時間で帰ることが出来た。
「おかえり」
「どう?」
「買えた?」
1番最初に出迎えてくれたのは未来だった。
「もちろん!」
「なんなら、店主さんが」
「半額の半額にしてくれたから」
「全員分買えちゃった」
やっぱり
陽葵は、値段の事がよっぽど嬉しかったらしい。
「なんか、陽葵」
「主婦みたいだな」
そんな陽葵を見て蓮が笑いながら来た。
「別にいいでしょ?」
「この世界でお金はとっても大切なんだよ!」
「値段は、安くなればなるほど」
「幸せです。」
「そうよ!」
「布もとってもいい値段がするのよ!」
「それがこんなに沢山買えたなんて」
「陽葵は、お買い物上手なんだから!」
未来も、陽葵を褒めた。
「そ、そうなのか?」
蓮が、困惑しながら言った。
「そんなことは置いといて」
「洋服作りしちゃいましょ!」
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




