↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
161/267

161.もう一つの感謝

「私たちが大きな魔法陣?」


蛍は、天の声が何を言っているのか理解できないようだった。


「そうだ」

「正確に言うと少し違うんだがな。」


なんだよ、とツッコミを入れたくなったが

さすがに、まずいので言わなかった。


「ただ、」

「感覚的に魔法陣が1番似ているんだよ」


「似ている、」


夢描は、首を少し傾けながら言った。


「さっき」

「陽葵の魔力量が多いと説明をしていたときに」

「出てきた」

「魔力の核というものがあったろ?」

「それ自体が刻印の親玉のようなものなんだ。」


つまり、天の声はその刻印を見て私たちが特別な力があるか分かった。

それを見て分かるなら

さっき言ったような双星魔法で不正をしても気づけるはずだ。


「一瞬でわかるのか、」


夢描は、少し怯えるような声で言った。


「そうだぞ。」


天の声は、少しふざけたように言った。

だが、さっきのような元気はなかった。


その時だった。


「刻印はどのように見分けるんですか?」


陽葵が、質問をした。


「ほう、」

「お主はこの魔法が怖くないのか?」


天の声はまさか、陽葵から質問が来るとは思わず驚いていた。


「なんでですか?」


「この魔法はお主らの弱点が分かるのだぞ?」

「もし、お主らの弱点を」

「誰かに売ってお金を貰うことだって」

「出来るのだぞ?」


「はい、」

「でも、店主さんは」

「そんなことされませんよ」


「何故それがわかるんだ?」


「春さんが店主さんをおすすめしてくれたからです。」


「そんなことで信じていいのか?」


「はいっ!」

「そして、店主さんの今までの発言を聞いていて」

「心の底から」

「魔法について興味をもっているように思えました。」


陽葵は、まるで当たり前のことを言っているような。

わざわざそんなことを言わせる

天の声の方がおかしいような言い方をした。


「お主は本当に興味深いやつだな。」


今度の天の声は本当に楽しそうに言った。


もしかしたら、今までこの魔法で良くないことを言われ続けてきたのかもしれない。


「よし、分かった。」

「お主らと話す時間は実に有意義であった。」

「値段を半額の半額にしてやろう!」


「ありがとうございます!」


陽葵は、丁寧にお辞儀をしながら言ったが

蛍と夢描には見えていた。


そっと、ガッツポーズをしていたことを


「さて、お主らの求めている布は」

「何枚だったか?」


「ーーーー」

「ーーー」


─────────


「これでいいか?」


天の声は

招刻魔法で、魔法耐性のある布を

机の上に出してくれた。


「値段は」

「300ギーロだ。」


「ありがとうございます!」


これは、すごい量なのに

たったの300ギーロでいいとは

半額の半額とはすごいな。


「それでは、また来ますね!」


夢描は、元気にそう言って

店を後にした。

蛍もその後に続いでペコッとしてから店を出た。


陽葵も、店から出るのかと思ったが

一瞬立ち止まり

天の声がする方に体を向けて言った。


「ありがとうございました。」


「そんなに半額の半額が嬉しいのか?」


天の声は笑い混じりに言った。


「それも、もちろん嬉しいですが」

「それより、」

「問題形式で魔法について教えてくれましたよね」

「しかも、2人にはあくまで値段の引き下げと言って」


陽葵は、ニコッと笑いながら言った。


「それは、お主もだろ?」


今度は天の声がニコッと笑いながら言った。


「えっ?」


「とぼけても無駄だぞ」

「お主最初からわしの固有魔法が分かっていたのだろ?」


「それは、買いかぶりすぎですよ」


「いいや、」

「わしに嘘が見破れるわけがないだろ?」

「お主には必ず他のものとは違うものをもっている」

「お主の魔力の核はわしが見た中で」

「いちばん綺麗で輝いている。」


「そう、見えているんですね」

「でも、私はそんな綺麗じゃないですよ?」


陽葵は、顔こそ笑顔だが

その声色はどこか寂しそうだった。


「それは、わしには知らんが」

「お主が皆を導けば」

「早くそして正確に片付くのではないか?」


「それこそ過信しすぎですよ」

「でも、私一人が出来たところでダメなんですよ」


「なんでだ?」

「集団にはリーダーが必要だろ?」


「私がいなくなっても」

「みんなには、勝って欲しいので」


小さい声だが、たしかに聞こえたその言葉


「それは、一体、」


天の声が問いかけようとした時


―ガチャッ


「もう、いつまでいるの?」

「外真っ暗になっちゃいそうだよ!」


夢描が、タイミングよく入ってきた。


「ごめんごめん」

「じゃあありがとうございました。」


陽葵は、夢描に急かされるように店を出て行った。


―ガチャン


──────

「陽葵、」

「お主一体何と戦っておるんだ?」


ここまで読んでくださってありがとうございます。

投稿時間が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。