160.天の声の魔法の答え合わせ
「店主さんの魔法は」
「、、、」
「招刻魔法ですね。」
陽葵は、自分の答えに迷いがないように思えた。
―だが、
「招刻魔法?」
もちろん2人はその魔法を知らなかった。
その魔法がもし本当に存在するなら
陽葵は、どうしてその魔法をしているのだろうか。
「その魔法の名はどこで知ったんだ?」
「そこにいる2人は」
「知らないようだが」
天の声も同じ疑問を持ったらしい。
「以前、本で」
陽葵は、それ以上何も言わなかった。
「そうか、」
天の声は、少し何かを考えた後に
「正解だ。」
そっと言った。
「はっ、」
「えッ!?」
まさかの、正解に2人は声を上げてしまった。
「やった!」
「半額の半額!」
「お主は答えに辿り着いたことよりも」
「半額になる方が嬉しいとは」
「変わっているな。」
「あっ、」
「すいません」
「別に怒っているわけではない」
天の声は、本当に怒っているわけでは無さそうだった。
「なぜ、わしが招刻魔法の持ち主であると分かったのだ?」
「そして、その魔法がどんなものか」
「その2人に教えてやれ」
「いいんですか?」
さっきも言ったが
自分の固有魔法を教えるということは
自分の弱点を教えるのと同じだ。
「別によい。」
「なぜなら、お主が見たという本を書いたのは」
「きっとわしだからな。」
なんという衝撃事実
天の声は自分の弱点を自分からさらけ出していたのか。
「それなら、分かりました。」
「まず、根本的なものとして」
「魔法には目に見える見えないに関わらず」
「刻印が刻まれて発動するものです。」
例を上げるなら
夢描の使う過去魔法の時にできる魔法陣がその刻印なのだろう。
「そして、その刻印のあるものを自由に操り」
「招き寄せる事ができるのが」
「招刻魔法です。」
「その通りだ」
陽葵の説明はいつも短く分かりやすい。
「あっ、」
蛍が何かを思い出したように言った。
「だから、私の剣を店主さんは操ることができたのね!」
「そう、それが」
「招刻魔法だと確信した鍵だったの」
そういえば、天の声は不思議なことを言っていた。
普通の布は操れないが
私たちが求める魔法耐性の着いた布ならば操ることが出来ると。
「2つの布には大きな違いがあったよね」
「私たちが求めていた布の方がひと手段多かった。」
陽葵は、今度二人に質問を投げかけた。
「そっか!」
「魔法が書かれていたんだ。」
陽葵の、以前の説明に
魔法耐性の布は一つ一つ手作業で魔法陣を書いているため高額になってしまうと言っていた。
「だから、店主さんは操れるって言ったんだね!」
「よく、そこまでたどり着くことができたな。」
天の声も、嬉しそうに言ってくれた。
「でも、1つ疑問があるんですけど」
蛍が、口を開いた。
「なんだ?」
「なぜ店主さんは、私が魔法を使う前に」
「私には不思議な魔法があると分かったんですか?」
「それは、中々にいい質問だな。」
天の声は、そう言ってくれた。
「それはだな、」
「お主らが大きな魔法陣のようなものだからだ。」
ここまで読んでくださってありがとうございます。
投稿時間が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




