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156.魔力の核〜陽葵、実はーーだった?〜

「半分ですか!」


―バンッ


陽葵は、その言葉に興奮を隠せず

紙が置かれた机を思わず叩いてしまった。


「す、すいません」


素に戻り恥ずかしそうにしながら謝った。


「は、は」

「お主も中々に」

「面白い」


天の声は笑いながら言った。


「それは、値段を半額にして貰えると聞いたら」

「ふふふ」


「よ、陽葵?」


蛍は、不気味に笑う陽葵を引いた目で見た。


「だが、お主らの魔法を見せてもらうがな」


天の声は、陽葵と蛍に向かって言った。


しかし、


「その事で大変申し訳ないことがあって」


陽葵は、右腕をそっと上に上げて言った。


「なんだ?」


「私、普段」

「魔法を使えないんですよ」


陽葵は、少し困ったように口した。


「なるほどな」

「それも、また珍しいことだな」

「して、普段とは一体なんだ?」


「それがですね、」

「私、気絶したり」

「頭を強く打った時は」

「どうやら魔法が使えるようなんですよ。」


「ほう、」

「その言い方だと、」

「お主は、自分が魔法を使っている時の記憶はないんだな?」


天の声は陽葵の興味深い

体質に質問をした。


「その通りです。」

「気づいたら」

「自分も相手も傷だらけで」


「それは、面白いことだな」


「全然ですよ、」


陽葵は、天の声に困ったように言った。


「すまない」

「して、お主の固有魔法はなんだ?」


見せることができなくても口では伝えられる。

まぁ、風魔法だから珍しくもないんだが。


「風魔法です。」


「風魔法」

「お主それは」

「本当の事か?」


「えっ?」


天の声は何を言っているのだ?

思わず陽葵の声も裏返ってしまった。


「本当ですが」


「失礼ながら」

「私も1度ではありますが」

「この目で風魔法を見ています。」


蛍も、間に入って説明をしてくれた。


「そうか、」

「いや、すまなかった。」

「お主からは」

「今までに感じたことの無い」

「特別な力を感じた気がしたんだが、」


「それなら、魔力量じゃないですか?」


今度は夢描が説明をしてくれた。


「魔力量?」


「はい、」

「陽葵が、使う時ほ魔法はほとんど」

「規模が大きいんです。」

「中級魔法なのに上級魔法のような」


「そうか、」

「お主は」

「魔力の核が大きいのかもしれんな。」


天の声は納得したらしく

こちらが、嘘をついていないことを認めてくれた。


「魔力の核とは何ですか?」


夢描は、質問をした。


これまで、魔法の知識は慎さんから教えて貰っていたが

魔力の核という単語は聞いたことがなかったな。


「それは、だな」

「必ず全員が体の中にある」

「魔力を貯めるための」

「まぁ、バケツのようなものだな。」


「なるほど!」


「そして、その魔力の核は」

「人によって貯めておける魔力量が異なるのだ。」

「そして、その核に魔力を貯める時間も異なる。」


「それじゃあ」

「陽葵は、もしかしたらその2つが特に優れてるのかもしれないですね!」


「そうかもしれんな。」


鉱山での戦いでも

魔力がきれて

倒れた陽葵だったが、少し休んだだけで

一人で立てていた。


魔力が回復する時間が早いと言われても納得だ。


「それじゃあ」

「私の魔法を見せますね。」


会話が一段落したところで蛍が前に出て言った。


「ほう、」

「お主は先程の剣から感じた魔力と似ているが」


この天の声さんは、想像以上にすごい人かもしれない。


「はい、」

「その通りです。」

「あの剣は、私ともう一人の鍛冶師の方と作りました。」


蛍は、そう説明をした。


「ほう、その鍛冶師も気になるが」

「お主の固有魔法はなんだ?」


「剣魔法です。」

ここまで読んでくださってありがとうございます。

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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