152.布の実用性。
「さっきからなんだよ」
「当回し過ぎて」
「さっきからずっと」
「心臓バックバクなんだけどさぁ!」
「なんで、」
「蓮は、そんなにキレてんの?」
「だって、」
「陽葵が、」
『いい考えが!』
「とか」
『布が私たちにとって大切に』
「とかって」
「なんかカッコつけちゃってさぁ」
蓮が、口を尖らせながら言った。
「やめてやめて」
「恥ずかしくなっちゃうから」
陽葵は、頬を赤らめながら言った。
「もう茶番はいいでしょ!」
「陽葵、なんで布が大切なのか教えてよ!」
ずっと、話を聞いていた未来だが
さすがにアホすぎる蓮と、陽葵の発言に耐えきれなくなったのか
怒ったように言った。
なんとまぁ
落ち着きのない人達なのだろう。
──────
「じゃあ」
「なんで布が大切かの話をするね。」
ようやく本題に入れて未来もホッとした顔をしている。
「それはズバリ」
「みんなを魔法から守るためだよ!」
「守るため?」
「敵からみたいな?」
空が質問をした。
「その通り!」
「半分はね」
陽葵は、人差し指をピンッと立てながら言った。
「半分?」
みんなは、首を傾げながら言った。
「うん、」
「みんな、薄々気づいてるかもしれないけど」
「魔法を使う時に自分の体から」
「それが外に逃げ切らない時がない?」
陽葵の、説明は少し分かりにくいかもしれない。
魔法は通常
外に魔力を放り出すことによって形や大きさを変え
人を倒す。
だが、稀に
外に魔力を逃すことが出来ず
体内に魔力が爆発してしまう。
例をあげるなら
蓮が使う雷魔法が1番分かりやすいかもしれない。
体内や体に近いところで雷魔法が発動されると
簡単に言って静電気の上位互換が発生する。
酷い時には水魔法で体全身ずぶ濡れ
慎さんは曰く
それが起きるのは物心つく前の小さい子供ぐらいだというが
何故か、みんなこの現象が相次いでいた。
話外れたが
それを陽葵は、布で無くそうと言っているのだ。
「そんなことできるの?」
「たしかに、慎さんに言われた時は」
「ショックと恥ずかしさでどうにかなりそうだったけど」
「できるよ」
「みんなでやれば」
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




