126.効率化をするのは本当に正しいの?
「ふ、ふ、ふ」
「えっ、」
「どうしたんすか」
「一さん」
蓮は、引いた目をしながら言った。
「君には、コントロールがとても上手だろ」
「だから、できる限り魔力を少なくしたいんだ。」
一は、蓮の目をじっと見ながら言った。
「なんでですか?」
「魔力を多い方が外に出すのに」
「攻撃力が高まらないんですか?」
蓮の意見には悔しいが賛成だ。
確かに、使う魔力が、多いと消耗する量も増えるが
一気にやらなきゃ
魔力切れの心配は無いだろう。
それなら、魔力を沢山入れるべきでは
「そうだね 」
「俺も、最初はそう考えてたよ」
「そっちの方が魔道具を作る数も減らせるしね」
それなら、尚更
魔力を少なくさせることはないのではないだろうか。
そうみんなが思ったときに
一は、こう続けた。
「でもね、」
「魔道具に無理やり魔力を詰め込んだとしたら」
「その魔道具には沢山魔力が入ってるってことになるだろ?」
「それも、パンパンに」
一は、パンパンにと強調しながら言った。
「その魔道具に少しの刺激を加えたらどうなると思う。」
一は、いつも何故か私たちに答えさせようと質問をしてくる。
その度に思う。
一は、私たちにこの世界のことを自分で考えて学ばせてくれている。
そう思うといつも興奮しながら話を聞いている一も、
プロなんだなと感心してしまう。
「パンパンに」
陽葵は、復唱しながら考えた。
「そうだ」
「魔力を無理やり詰め込んでるんだよ」
「...無理やり」
「あっ!」
「分かったかもしれません!」
陽葵は、元気に言った。
「おっ!」
「それでは、聞かせてもらうよ!」
陽葵の元気さに答えるように一も、笑顔で言った。
「魔力の、こもりすぎた」
「魔道具に少しの攻撃を加えたら」
「...」
「意図せず」
「巨大な爆発が起こる可能性が高まるでしょう!」
なんか、AIのような答えだな。
なんて言う異世界には通用しないツッコミを抑えて
一の方をみた。
その時一から出た言葉は
「それは、」
「そんなことは、」
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




