116.呼ばれるとは思わなかったから
「だけど」
「蛍さんが作れるのは剣だけだから」
「そのほかの武器の素材は」
「自分たちで集めなきゃいけないんだけどね」
「すいません」
蛍が申し訳なさそうに言った。
「いや、」
「俺の言い方も悪かったな」
「蛍さんのその魔法」
「俺は、喉から手が出るほど欲しいよ。」
この国でもそんなことわざあるんだ。
なんて、呑気なことを考えてしまう。
「そうですか?」
蛍は、うれしそうに言った。
「でもよぉ」
「素材を集めるって言っても」
「どうやって集めるんだ?」
直人が、言った。
「確かに」
一は、素材をお金で買うと言わず
自分たちで集めると言った。
「俺は、鍛冶師だぞ?」
「どの山にどれだけの金属があるかわかる。」
それはつまり鉱山というものだろう。
鍛冶師としては、切っても切れない存在だ。
それよりも、
一は、さっきの発言の時ドヤ顔をかましながら言った。
「へ、へぇ」
「そうなんすね」
蓮は、あまりにもドヤ顔すぎた一のことをみて
驚いてような声を出した。
「蓮くん、引くなよ」
一は、少し悲しそうな顔を見れた。
「ひ、引いてませんよ」
そういいながらなかなか一の目を見ようとしない蓮。
蓮、それはバレバレだぞ。
「まぁ」
「いいや」
「話を戻そう。」
一は、真剣な顔に戻った。
「鉱山で、金属をとる上で」
「流星くん」
「君の力を貸して欲しいんだ。」
そういって、一は、ゆっくりと流星を見た。
「え゛ぇ゛っ!」
「僕ですか?」
まさか、自分が指されるとはおもっていなくて
声が裏返ってしまった。
「そんなに驚くのかい」
一は、くすくすと笑ってしまった。
「だ、だって」
「いつも呼ばれるとしたら」
「陽葵とか、司とか、花とか、蛍とかですし」
「俺は?」
「あ、ごめん蓮」
蓮は、頼られるというよりかは自分から率先して参加している気もするが
「でも、なんで僕なんですか?」
「それはね、」
「君の魔法が、この探索には」
「うってつけなだよ」
「たしかに!」
そう、流星の固有魔法は鉱石を探す上で
大いに役立つのだ。
「君の魔法は」
「ーーだよね」
ここまで読んでくださってありがとうございます。
投稿時間が遅れてしまい申し訳ありません。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




