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112.一の作りたいもの

「でも、そうだな」

「植物魔法を最大限行かせるような」

「最強の武器はなんだろうか。」


一さんは、蓮の時とは違いとても悩んでいる様子だった。


「これまでの、植物魔法を持つ方には」

「どんな武器を作られてきたのですか?」


陽葵が、少しでも閃の助けになるように質問をかけた。


「それがね」

「たくさんの人に作りすぎて」

「詳しく覚えてないんだよね」


それは、すごいな。


「覚えているので」

「ほとんどが翼の騎士団に下ろしていた剣だけなんだよ」


「剣だけ?」

「一さんの作る武器は」

「一人一人あった武器なんじゃないですか?」


今の言い方ではさっきの発言と矛盾している気がする。


「俺も、最初は一人一人あった武器を作りたいから」

「たくさんの人に自分の得意なことを聞こうとしていたんだ。」

「でも、お偉いさんに」


『そんな暇があるな武器を作れ』


「って言われてしまったんだよね」


それは、なんと酷い言い方だろ。


「そこで、」

「自分の職人としての誇りが」

「プツリと切れてしまってね」

「その後は何も考えず」

「来る日も来る日も」

「ひたすらに剣を作っていたよ。」


さっきまで、楽しそうに武器の話をしていた。

一の瞳にすっと霧がかかった。


「だから、」

「だか今こうしてみんなに聞けるのが」

「心の底か」

「楽しんだ。」


一の、目には再び光が宿った。


「それは良かったです。」


陽葵も、嬉しそうだった。


「じゃあ」

「一さんが今作りたい武器とかってあるんですか?」


健一が、言った。


確かに、何年も同じ剣を作り続けてその後は

あの薄暗い場所で生活をしていたのだ。


きっと、武器も作れなかったのではないか。


「そうだな」

「最強の剣を作りたい思いもあるけど」

「やっぱり」

「銃かな!」


「えっ、」

「一さん銃も作れちゃうんですか!」


「もちろん」

「俺は、鍛冶師であり武器職人だからな。」

「銃の一つや二つ作れて当然、」

「って。」

「そうか!!」


一は、急に立ち上がって花の方をじっと見た。


「君の最強の武器は」

「銃だよ!」


「えっ?」

ここまで読んでくださってありがとうございます。

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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