111.意外な武器
「じゃあ俺からいきます!」
蓮が、元気よく言った。
一が、一人一人にあった武器を作るために
みんなに自分の固有魔法と得意なことを教えることになった。
「俺の、固有魔法は」
「雷魔法っす!」
「得意なことは魔法のコントロールです!」
蓮は、相変わらず元気だな。
「ほぉ!」
「魔法のコントロールは、難しいのに」
「それを得意と言えるのはすごいな!」
一の、目が輝いていた。
蓮は、性格に似合わず魔法のコントロールは、司の次に上手い。
そのうち司も超えるかもしれない。
そのため、蓮の使う魔法は細かい動きをしなければいけないものが多い。
「そんなことないっすよ!」
そういいながら満更でもない
「にやにやしちゃって」
花が、ズバッと言った。
「うるせぇ!」
「そうだなぁ」
「コントロールが得意なら」
「弓を武器にするのはどうだろうか」
なるほど、弓を蓮が、使うなど想像もつかなかった。
「でも、弓で人倒せる?」
たしかに、弓はどちらかというと遠距離でじわじわと大人数で倒すイメージがある。
この少人数で、蓮だけが使うとしたら威力は剣よりも落ちるのではないだろうか。
「それは、心配要らないよ」
「最強の武器にするんだろ?」
「でも、普通の弓ならたしかに」
「威力も命中率も下がる。」
一は、ゆっくりと蓮の胸の部分を刺した。
「そこで」
「君の魔力を使うんだよ」
「俺の作る武器の特徴のひとつに」
「魔力を流して」
「武器の強さを調節できる」
一は、得意げに話す。
「蓮くんの雷魔法を」
「弓に込めれば」
「きっと空から大きな大きな稲妻を落とすことも可能かもしれないぞ」
「そ、それは」
「すっげぇかっけ!」
「それに、蓮くんは」
「体つきもしっかりしているから」
「少し弓矢を重くして」
「1発の威力をあげる工夫も出来ると思う!」
「なるほど」
「そんなこともできるんですか!」
2人が楽しそうでなによりだが
このままでは話が全然進まない。
「じゃあ」
「蓮は、弓できまりね」
「お、おい」
花は、さっと話をまとめた。
「私は、植物魔法です。」
「得意なことは」
「魔力の巨大化です。」
「それもすごいな」
花が、異世界人だとバレる前の訓練の時
あの時に出した魔力の量は桁違いだった。
「君は、この中では」
「珍しい元素魔法だったね」
元素魔法の方が多いはずなのにここにいるとその感覚がバグるな。
「はい。」
「すいません」
花は、少し申し訳なさそうに言った。
「なんで謝るんだい!」
「俺が、今まで作ってきた最強の武器の持ち主のほとんどが」
「元素魔法だった」
「でも、同じ元素魔法でも」
「持つ人によってその強さは変わってくる」
「それは、派生魔法でも、元素魔法でも変わらないことだよ」
「あ、ありがとうございます」
花は、照れくさそうに笑った。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。




