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108/110

108.B組は、少し風変わり

「じゃあ、私たちも自己紹介をした方がいいよね」


陽葵がそう言って一の方に1歩だけ近づいた。


「私の名前は陽葵です。」

「不得意なことは、勉強、運動、あと」


「料理でしょ!」


「うっ、料理です。」

「得意なことは、」

「特にないです。」


なんと、悲しくなる自己紹介だろうか。


「あと、何故か魔法が使えません」


「えっ!」


一は、目をむき出しにして驚いた。


それが、普通の反応だ。


「細かく言うと使えないわけでないんですけど」


「な、なるほど?」


一は、無理やり納得した。


「次は、私ね」


花は、元気に言った。


「私は、花っていいます。」

「固有魔法は、植物魔法です。」

「あと、ここの通りに住んでいます。」


「仲間ですか」


「仲間です。」


2人は、謎の頷きを交わした。


「それと、この中で数少ない」

「こっちの世界の人です。」


「へっ?」


「あっ、」


花は、なんてことを言ったんだ。


一は、私たちが、異世界人であることを知らなかったのに


「えっ、と」

「私たち、こっちの世界ではない」

「もう1つの世界から来たんですよ」


「へっ?」


一の、気持ちはきっと「?」だろうな。


「まっ、私たちは、転生してきたんですよ。」


陽葵は、そんな簡単にまとめてしまった。


「なぁるほど?」

「わからんから良しとします」


とりあえず、理解した。

と、言うことにした。


「すいません」


「いや、君たちのせいではないよ」


「ありがとうございます。」


君たちのせいじゃない。

そう言って貰えたのは初めてだ。

今、1番欲しい言葉かもしれない。


この1人なら、あのことだって言えるかも


「あと、もう1つ隠してることがあるんですけど」

「多分後々バレるんで」

「今のうちに言った方がいいですよね」


陽葵は、司に目線を送った。


「はぁ、」


司は、少しだるそうにしながら

自分の被っていたフードを外した。


「俺の名前は」

「龍真だ。」


「えっ、」


一は、司の姿を完全に見た。


次の瞬間だった。


「えぇぇぇぇ」

「ゆ、勇者様!?」


なんでこの人はこんなにも100%の驚き方をするのだろうか。


「うるさいな」


驚かした当の本人は、呑気に耳を塞いでいた。


「だ、だって、」

「今は、お城で修行中だから」

「式典にもご出席されていないって」


それは、本当なのか?


司と、一緒になってから1年は経過してる。


その間、司は、ずっと城の中にいると

王様は国民に嘘をついていたのか。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

次回も、少しだけこの世界に付き合ってもらえたら嬉しいです。

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