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91話 想い描いた先へと続く過程

駅前のカラオケ店で行われていた

クラスメイト達とのクリスマス会を終えて

寮に向かって歩いていると


「先に帰っておくから」


ルカ、エル、ヒルが

小走りに寮へと向かって行った


「隠しもしなくなってきたわね」

「いいじゃない」

「サリは行かないの?」

「私はシンを独り占め」

「え〜‥‥ちょっと歩きにくい」


サリが歩きながら

シンを後ろから抱きしめて

フラフラとしながら2人で歩いていく


シンが微妙にモゾモゾと動いて

逃げようとしたので


「観念して」

「してるってば!」


2人はそんな事を繰り返しながら

寮に向かって歩いて行った



「メリークリスマス!第2弾!」

「イッエェェェイ!」


寮の部屋でいつものメンバーが

クリスマス会を開催していく


「あんまりハシャいだら

寮の管理人が怒鳴り込んでくるわよ」

「ばあちゃんは

会議という名の飲み会だから

しばらくは大丈夫だよ〜」


シンを抱きしめながら座っているポーが

スリスリとしながらシンに言う


「それにしても‥‥

なんかエロくない?この衣装」

「そうかなぁ〜

そうなのかもしれないけど」

「ここだけですし

いいんじゃありません」

「可愛いでしょ〜」


トナカイの着ぐるみパジャマを着て

ポーに後ろから捕まえられているシンが

周りを見て聞くと

アヤノ、リン、カヤが

自分や周りが着ている衣装を見ながら言う


いつもお風呂とかで裸を見ているが

シンと比べると全員が大人というか

女性として育ちすぎている

全員が着ているサンタの衣装が際どくて

足とか胸が見えすぎだったので

エロいという感想になってしまった


「なぁ〜んや?興奮しとんのかぁ?」

「誰よ!ソナに飲ましたのは?」

「飲ましとらんよ

クレープジュースでそうなっとるんや」

「弱い」

「体質なの」


ソナが真っ赤な顔で

シンの足にしがみつきながら絡んでくる

蛇達はマンジュと一緒に

テーブルの上に置かれた料理やお菓子を

バクバクと食べていた


酔っ払った様になっているソナを

トウカ、ルカ、ヒルが足を掴んで

部屋の隅に引っ張っていくと

ソナはアカンて!堪忍や!と楽しそうだった


「今年も色々あったわね」

「シン達と一緒が楽しかったです!」

「まだまだいっぱいあるの!」

「そうね‥‥まだあるわね」


ウイ、クナ、エルが言った後で

サリが少し考えてから言う

シンはその間が気になったが

それよりも体が熱くなって

耳まで真っ赤にいるのが気になっていた


しばらくは全員とパーティを楽しんでいたが


「どったの?シン?」


アヤノに声をかけられて

シンは恥ずかしくなったかのように

横を向いて、別にと言う


その様子を見ていた全員が

シンに見せつける様に

立ち上がったり、足を組み替えたりする


「‥‥何してんの?」

「シンが照れてるの」

「可愛い」

「そんな顔もできるんだ」

「面白いです!」


半眼で見て呟くシンに

ヒル、ルカ、ウイ、クナは

からかう様に言う

シンは大袈裟にため息を吐くと


「なわけないでしょ

もっと大胆な姿とか見てんのに」


シンはテーブルの上で

体を丸くして幸せそうに

ウネウネ動いているマンジュを撫でて呟き

マンジュは、いやーん♬と言った感じで

ピィ〜♬と鳴いて、尻尾をピコピコと振る



「きた!きた!キタァァ!」

「ハシャぐ気持ちもわかりますけど

もう少し落ち着いたらどうですの」

「リンだって、ハシャいでたの」

「ポー、ソナ、トウカは

もっとハシャいでたの」


クナが尻尾をブンブンと振り

声を抑えながらも興奮した様に言うと

リンがお茶を飲みながらも

我慢しきれない笑みをこぼしながら嗜める

エル、ヒルも口ではそう言いながら

ツノや尻尾を出して笑っている


クリスマス会の後

お風呂へ入ってから寝たのだが

シンが寝たのを確認した後に

全員は起きて、寮の食堂へと集まり

話し合いが行われていた


「絶対にソナとアヤノの件があった時から!

そうだよね!絶対に!」

「あの時ぐらいから

抱きついた時に少しだけだけど

体が離れる様にしてたし」

「何しても駄目だったのに

怪我の巧妙ってヤツかなぁ〜」


サリ、ルカが興奮した様に

ガッツポーズをして語り合うと

カヤが尻尾を振り

体をリズムよく動かしながら

納得した様に言う


「それについてはなぁ

ウチのばーちゃんが引いてまうぐらい

ガチギレしたからなぁ

もうコッチからは絶対に無いわぁ」

「コッチも無い!絶対に無い!

おじいちゃんはともかくとして‥‥

おばあちゃんをお父さんとお母さんが

必死で止めてたもん」

「話を聞いて止めに行ったはずの

おばあちゃんもマジでガチでキレてたの

おばあちゃんのあんな姿は初めて見たの」


ソナ、アヤノがおどけて、震えながら言うと

ヒルがポテトチップスの袋を開けて

エルと一緒にねっ!と言っていた


「シンはどんなんが好きやねんやろか」


トウカがお煎餅をパキッと鳴らして齧る


「お風呂とかでは別に普通だもんね」

「くっついたり、着ている服とかで

照れたりしてる」

「制服とか改造してみる!」

「やめときなさいよ

今度はコッチのおばあちゃんとお母さんが

キレてくるわよ」


カヤ、ルカが分析結果を言うと

クナが尻尾を振り回して発言する

サリがクナの発言に対して

ため息を吐きながら言うと

クナはシュンとして身震いした


「制服は無しにしても

普段着とかで攻めていく?」

「駄目よ」


ウイが提案した事をポーが止める


「今まで通りに自然にしないと

シンは嫌がるかもしれない

ちょっとくっつき過ぎるぐらいに

しとかないと駄目」

「そうやな

勘は鋭い方やから気をつけといた方がええわ

最近は本気で隠れとるのに見つかるし」


ポーが言った事に納得して

トウカが頷きながら言う


「最近はやめたって聞いていましたわよ」

「なんで隠れる必要があるのかしら」

「そうだよ!なんでなのかな」

「聞いてないんですけど」


リン、ウイ、アヤノ、サリが

トウカを睨みながら問い詰める


「違うねん!ホンマ!ちゃうやんか!

仕事した後にやなぁ‥‥その‥‥

なぁんか今日も疲れたなぁと

なんかリフレッシュしたいなぁと思った時に

フラフラっと来てしもて‥‥

せっかく来たんやからコソコソっと

添い寝だけでもと思ってやなぁ‥‥

それになぁ!ウチだけとちゃうんやで!」


トウカは焦りながら

言い訳をして周りを指差す


「それくらい別にいいじゃない」

「シンは暖かいです!

無意識のナデナデも嬉しい!」

「至福」

「神事の練習で疲れてたの」

「勉強が煮詰まってたの」

「寝顔が見たかったのよ」

「ウチは保健室でやなぁ‥‥ちょっとな」

「我慢できなかったんだもぉん」


そこから始まった言い合いは

酔っ払って、少し力加減を間違えた寮長が

強引に終了するまで続いた




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