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全国大会

 それから約1か月後、ミカの言っていたKAZの大会の日がやってきた。


 この大会は、毎年夏に、土曜日と日曜日の2日連続で開催される。

 国内のKAZの大会の中では、最も大規模な大会で、特に参加資格はなくだれもが参加することができる。


 通常、KAZの大会では、高校生の部、大学生の部、社会人の部の3つが設けらることが多いが、この大会では、特にこれらが分けられることなく混合で実施される。

 なお、KAZは、そもそも男女混合で、特に強さによるレベル分けはなされない。


 この大会は、一日目が実質的な予選にあたり、二日目は予選を勝ち抜いた八名によってその年の総合日本チャンピオンが決められる。

 簡単に言えば、年に1回開催される全国大会なのだ。


 一日目は、一回戦から三回戦までが行われ、これでベスト八が決まる。

 二日目は、準々決勝、準決勝、決勝が行われ、その年のチャンピオンが誕生するのだ。


 参加者は総勢六十四名。

 そのほとんどが、各部別でのチャンピオンや元チャンピオンで占められている。

 この大会が、国内最高峰だということは、KAZ競技者からすれば、当たり前のことなので、いくら参加資格はないとはいっても、腕に自信のある者しかエントリーはしない。

 そして、例年、その年の春にKAZ本部の事務局の発表する競技者のランキングの上位から六十四名が参加するのが慣例となっている。


 当然、まだ競技を始めたばかりのオレは、そもそもランキングに入ってさえいないが、ミカに勝ったという噂が広まっていたので、特にその参加について、とやかく言う者はいなかった。

 のみならず、ミカが、今回は自分自身は参加しない代わりにオレが参加すると言って、オレのエントリー手続きをしたことから、大会運営本部の方で、勝手にオレを、本来ならミカが受けるべき同じシード扱いとした。


 よって、オレは、一日目の予選には参加する必要がなく、いきなり二日目の準々決勝からの出場となる。

 オレは、エントリーしたとき、既にベスト八に選ばれてしまっていたのだ。


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