綾瀬ミカ
「ところで、今回選んだ女の子の名前は、なんていうんだ?」
やっとマンガを読み終わったヒロが、ベッドから身体を起こして聞いてきた。
「綾瀬ミカ。」
「なに、綾瀬ミカ?それって、KAZの高校生チャンピオンじゃないのか。ハヤタ、調べてみろよ。」
オレは、ヒロに言われるままに今度は「綾瀬ミカ」で検索してみた。
すると、ヒロの言うとおり、綾瀬ミカはKAZの本年度高校生チャンピオン、それも高校生の部の世界チャンピオンとして紹介されていた。
そこには、ミカのインタビュー記事も引用されていた。
その記事によると、現在、交際している相手はいないとのこと。
なんでも自分より強い人としか付き合う気にはなれないからというのがその理由らしい。
オレは、一通り調べてみて、この相手には、これまでのようなナンパは通用しないだろうと思った。
この子と付き合うためには、どうやらKAZの勝負でこの子に勝つ必要がありそうだ。
「どうするよ。ハヤタ、お前まさか、綾瀬にKAZで勝とうなんて考えていないだろうな。相手は世界チャンピオンだぜ。」
ヒロが、オレの内心を見透かしたかのように聞いてきた。
「それでも勝つしかなかろう。ところで、ヒロ、道具は手に入るか?あと、誰かレクチャーしてくれる人物のあてはないか?」
オレは既に覚悟を決めていた。
この子が『運命の女性』かもしれない以上、何もせずにあきらめることなどできない。
「道具も、レクチャーしてくれる人物も、あてはあるけど、ハヤタ、本気なのか?」
ヒロがあきれたように言った。
「本気さ。ヒロ、悪いけど手配を頼む。」
オレは、ヒロにKAZに必要な道具とレクチャーをしてくれる人物の手配を頼んだ。




