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決めた
まあ、どちらに行こうと大きくは変わらない。
俺が行かなかった方には、俺と同じ顔をした奴が行く。
そいつも、ノアと名乗っている。
同じ顔。
同じ名前。
同じカードに。同じ名前に反応する。
実際に、そいつが何をしているのかは、俺もそこまで知らない。
考えたところで無駄だ。
知ったところでどうしようもない。そんなものだ。
俺は目の前に映る二つの風景を見比べた。
片方は、黒い鉄柵の向こうにそびえる館。
そこにいるのは、男だ。
爺さんと言った方が近い。
もう片方は、周囲を高い壁に囲まれた館。
そこにいるのは、女だ。
年齢は知らない。
ただ、綺麗な人だとは思う。
どちらに行くか。
少し考えて、俺は息を吐いた。
「……よし」
決めた。
爺さんの所にするか……




