表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紗奈とノスリの旅  作者: 槌谷紗奈絵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/5

間一髪!

4話

「どうすればあなたの首から勾玉を外せますか?」


「それは簡単だ。ただ素早くやらないと(やつ)が来る。

合図の遠吠えも聞かれているに違いない。


首に乗って(ひも)(くわ)えなさい。そして自分の首にかけたら私の前に飛び降りるのだ。」


ノスリは、甲斐犬の背中から首に乗った。

(かた)い体。ぼくなんかが乗ってもピクリともしない。

勾玉の紐をくちばしで持ち上げてぼくの首にかけた。

前に飛び降りる!成功だ!

しかし、紐は長すぎてノスリの首から岩に引きずっている。


瞬間(しゅんかん)!「早く飛べ!」

甲斐犬の前足が、ノスリをすくって空へ向かって放った。

ノスリはそのまま高く飛んだ。振り返ると戦う甲斐犬と黒い影。


「あー,間一髪(かんいっぱつ)だったんだ。ありがとうございます。

神犬様!負けないで!」


前に向き直ると、どこから方向を間違えたのか,木が,高い木が、ぼくの前に立ちはだかっていた。

急ブレーキ!するとユルユルの長ーい紐が首から抜けて黄金色の筋を描きながら落ちていった。


とっさに追いかけた!急降下!追い付けるかも!

(どうしてぼくはこうなんだ!キジの時も、

失敗ばかりして!)

泣くもんか!涙で黄金色を見逃しちゃダメ!

黄金色が円を(えが)いた?落ちなくなった。

ぼくは、枝にぶつかりながら急降下して黄金色が円を描いた所まで行った。

勾玉は枝に引っかかって(から)みついていた。

くちばしでは取れない。


ぼくは星を見て位置を確認してから紗奈のところに向かった。


早く戻らないとあいつが来るかも。神犬様が戦っている間に戻らなきゃ!


「紗奈!大変!勾玉が木に引っかかった。来て!」

「よしきた!」紗奈は木のベッドから飛び降りた。


紗奈は手や足を使って、木から木へと素早く飛び移ってノスリの後を(おく)れずにに追いかけて行った。


月明かりと木の葉の間で輝く黄金勾玉。

ノスリは,目を細めたり丸くしたりして、辺りを注意深く見守っている。


紗奈は、素早く木の枝を(ひざ)(はさ)んでしっかり(すわ)ると、石製サバイバルナイフを腰から出した。

長く()れ下がった紐を絡んだ枝ぎりぎりのところで切ってぎゅっと結び,自分の首にかけた。

測ったようにぴったりだった。


5話に続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ