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anniversary day  作者: 歪
3/5

お揃いの甘ロリ

私たちはSNSで知り合った自殺志願者だ。

最初はリスカしてる話をしてた。

次にdiscordでボイチャをするようになった、そのうちどちらからともなく、「死にたいね」

「ほんと死にたいよね」

「この先、生きてたってどうせ良いことなんてないよ」

「結婚もしたくないし、」

「子供なんて考えただけでうんざりだし?」

「毒親にどんな目にあわされるかわからないし」

「そうそう」

「もう死にたいよね」

「うん死にたい」

そんなことを言いながら某おくすりをODして笑いあっていた。

私の名前は玲奈、友達の名前は朱里。

朱里は舌たらずで、顔も幼く、同い年なのに全然そうは見えなかった。

一人称も、「あーし」と聞こえる。

私たちはそのうち家が近いことも分かって、直接会うようになった。

そのうち今度は会うたびに、ODしながらへらへらと、死にたい死にたいと連呼するようになった。

そんな時、KSLから招待状が届いた。

まるで夢みたいだったので早速朱里にLINEする。

「見て!KSLから招待状が届いた!」

朱里から返ってきた返事は「へえ、それ嘘なんじゃないの?そんなのどこにもばれないわけないじゃない」

「そもそもさ、それがあたしに届いてなくて鬱ってたらって考えた?

そういうとこほんと配慮ないよね」

「本当にごめんそんなつもりじゃなかったんだ」

LINEが止まる。

暫くして朱里から電話がかかってきた。

「玲奈……信じた?」

「は?え?」

「あーしにも招待状が届いたんだ!」

滅茶苦茶萎えていた私は、一瞬で気分が上がった。

「嘘!まじで?こんな奇跡ある?」

「あったんだよ!」

二人でへらへらと笑いあう。

私は「ね、せっかく最期の日なんだからさ、前に朱里が言ってた甘ロリの服買ってさ、お揃でKSLに行こうよ!」

「うわ!それやばすぎる!明日早速買いに行こう」

「当日どのアトラクション攻めるかも考えないとだよね」

当日、私達は、お揃いのロリータ服に身を包み、手をつないでKSLの開園時間よりも前から並んだ。

開園時間が来ると、二人で手をつないだままスキップして園内に入る。

二人で決めたアトラクションはモノレールだった。

これなら二人だけで乗れるからだ。

二人でスキップしながらモノレールのところにたどり着くと、スタッフさんが見えない場所を指して「ようこそお越しくださいました、こちらがモノレール入場口になります。お入りください」

スタッフが腕をかざすと不思議な光と共に入り口が開いた。

私と朱里は、一番にモノレールに乗れるようだった。

二人乗りのモノレールに左右に分かれて乗り込んだ。

朱里が右で、私が左。

早速ペダルを漕ぎだす、「楽しいね」

「うん楽しい」

「もうすぐ死ねるんだね」

「うん、いつかなちょっとどきどきするけど、わくわくのほうが大きい」

「そうだね、やっとだもんね」

「うん」

モノレールが一番高い地点にさしかかり、右の座席側のレールが半分下に傾く。

「ばいばい」

口の動きだけで朱里は真っ逆さまに落ちていく。

下を歩いていた男の人に、頭ごとぶつかっていく。

ごしゃ。

めしゃ。

嫌な音を立てて二人共潰れていく。

よかったね、朱里。

そう思った瞬間私の座席側のレールも半分下に傾く。

一瞬見えた下の通路には、若い女の人がしゃがんでいた。

ごめんね、巻き込んで

口の動きだけで、私も真っ逆さまに落ちていく。


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