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59/61

ep59 アヒージョ

……二〇〇〇(フタマルマル)。

座標:因縁のキャンプ場。


私は、かつて失態を演じたこの地で、今や「戦友」となったMちゃんと共に展開していた。

不穏な接近を試みる外部勢力ナンパに対し、私は「ヒートナタ」(ただのナタ)を抜刀。


「……私の背後に立つな。……そして、私の友人に近づくことも許さん」


宇宙船乗りの矜持(と少々のアルコール)が、乙女を鉄壁の防壁で包み込む。


今夜の兵糧は、コンビニエンス・ステーションが誇る「冷凍アヒージョ」。

スキレットで加熱されるニンニクの香りは、青金の燃料(金麦)を蒸発させる強力な重力場グラビティを形成した。


焼き鳥の缶詰という名の「簡易装甲兵糧」を直火にかけ(真似してはいけない)、貪り尽くす。

宴の終わり。

焚き火の爆ぜる音が、100回見た映画のSEのように心地よく響く。


紅茶党の私に、Mちゃんが丁寧に淹れたコーヒーという名の「黒き特効薬」。


「……苦い。……だが、温かいな」


女子トークという名の「最高機密会議」は、銀河の星々が位置を変えるまで続き、私たちは一つのシェルター(テント)へと格納された。

暗闇の中、Mちゃんが呟く。


「……今日みたいな楽しいが、ずっと続くと良いなぁ」


その弱気な観測データに対し、私は艦長としての修正プログラムを即座に走らせた。


「……何を言っている。……現状維持など、停滞に過ぎん。……明日からは、もっと、もっと楽しくするんだよ」


……直後、予期せぬ質量兵器(Mちゃんの抱擁)が私を直撃。


「おふぅっ!!」


私の発声回路が、かつての「あすっ!」に匹敵する致命的なエラー音を射出した。


「……くっ。……前頭葉を撃ち抜く必要は……もう、ないのかもしれないな」


大人になってから見つけた、10年来の知古のような温もり。


私は、隣で眠る友人の鼓動を感じながら、アルカディア号やコスモゼロ3号、4号と駆け抜ける、さらに輝かしい未来へと照準を合わせた。

「……おやすみ、世界。……次なる特異点(明日)へ、ワープ開始」



 ▼作戦完了報告(Mission Accomplished)

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 【作戦名】     : 春の銀河・再会と約束の旅

 【最大戦果】    : Mちゃんとの信頼関係の恒久化

 【副次戦果】    : コンビニ飯の可能性の再発見

 ──────────────────────

 【生体ステータス】

 ・幸福度: カンスト(上限突破)

 ・恥ずかしさ: 「おふぅ」により急上昇中

 ・明日への期待: 光速越え

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夏の間にスペシャルな回を挟んで秋頃までお休みします。

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