88 ポイント稼ぎと息抜き
一線を越えるイベントが終わった後、ポイントを稼ぐために目に付いた案件は可能な限り手を出した。
ここまで来ると絶対に人間にしてやらないとただのやり逃げ野郎である。
ユウヤ達も積極的に仕事を行ってくれて、順調に稼いでくれている。
実際、ポイントの数値はどうなっているか判らないため、待ちの状態。
そんな状態が続き、1ヶ月が過ぎた。
相変わらず通達もないし、クリスが忘れている訳でもない。
「う〜ん、やはり中々上がらないな〜」
「そりゃそうだよ、今までが異様に早かっただけで。
もう少し楽しみながら進めよう、ねっ?」
「うん、判った」
焦ってもしょうがないしな。
「そんな訳で・・・今日はデートしたいなぁ」
・・・それが目的か、ジト目で見る。
「息抜きも必要じゃない?それに、デートだよデート。
遊び行って食事したりして、二人っきりでリア充か!って決め込んで、最後は突き愛。
素晴らしいじゃない?」
「素晴らしいのは判ったけど、なんだよ最後の突き愛ってのは?」
「思いをそのままにしてみました〜〜」
だんだん残念になって来てるなクリスは。
そのまま喋らなかったら満点なのに。
「そうだな、たまには息抜きも必要か。
どこか行きたいところあるのか?」
「一緒ならどこまでも!
強いて言えば、ホテ・・・・」
「よし、秋葉原行こう!着替えてくれ」
「そっちですか・・・」
「メイドさんと一緒だったら村々来て誘うかもなぁ〜」
「よし、可愛いのに着替えます!
それから村々じゃなくてムラムラですよ?!
本当に村々巡りとかやめてね?」
「チッ気づいたか」
そんなやり取りをしながらユウヤ達にも声掛ける。
「一緒に行くか?」
「いや、今日は天神辺りでデートしようかと。
普通に電車に乗って、待ち合わせ場所で落ち合うという事をするつもり。
だから今日の服装もお互い知らないんだよね」
「純粋だなぁ~、なっ?クリス?」
「そんな時代もありましたよ、私にも。
しかし、別の喜びを知った私には・・・温い、温いのよねぇ。
二人にも判る時が来るわよ、突き愛が」
「変な造語作ってるけど気にしないでくれ。
気を付けて行けよ?」
「うん、わかった」
「さて、我々も行きますか。
早く着替えてきたら?具現化でもいいけど」
「そうだった、着替えて来るから待っててね。
具現化だと脱がす楽しみないでしょ?」
それ前提かよ!
「判ったから早く着替えて来なさい」
秋葉原に飛んでしばらくうろついていると、コスプレイベントやっているという情報が。
お台場の会場で。
見たこと無いんで、一度見学しようという事で行って見た、電車乗って。
メイド服が目立って恥ずかしかった。
着いたら、すごい人が・・・
カメラマンが多いしちゃんとポーズ取って応えているのもすごい。
自称オタクと思ってた私が恥ずかしくなってしまったよ。
だって、コスプレの元ネタが半分以上判らない。
時代の流れか・・・
そう思ってると、クリスにカメラマンが来た。
撮っていいですかの挨拶に笑顔で応えるクリスさん。
適応力高いなぁ。
全員対応して途切れたんで移動。
男女共になりきり度すごいなって感心しながら、何とか一通り廻った。
結果的に疲れた、みんなのエネルギー半端ないし。
ふと見ると、真剣な目をしている連れがいる。
「・・・・あの、クリスさん?
もしかして参加するつもりですか?」
「いや、無いけど?」
「目がマジでしたが?」
先ほどの顔を思い出しながら問いかける。
「データ取る為にガン見してただけだよ?」
「何故にデータを?」
「また〜、判ってる癖に〜、着て欲しいでしょ?」
「そうだな、クリス似合いそうだもんな。
元ネタ判んないから微妙だけど。
もうだいたい撮れただろ?そろそろ移動しようか」
「うん」
遅めのランチを楽しみ、喋っていた。
「こんなデートもいいだろ?
今まで急ぎ過ぎていたような気がするよ」
「そうだね〜、ゆっくりなのも良いかもね。それに後1年くらいなんでしょ?達成予測は」
「そのくらいじゃ無いかと思ってる、今の時代困ってる人はたくさんいるし、人の不幸でポイントがっぽがっぽだよ」
なんか見透かされたように見られてるな。
「そんな事言って本音はどうなの?」
「これが本音だけど?姑息な煩悩の塊なのだよ、俺は」
そうなんだ〜って顔でニヤニヤしながら見られてるな。
「そういうことにしときましょうか。
姑息なら今日、求めてくれるんでしょ?何しろ煩悩の塊なんだから。
私の格好見てそそるでしょ?」
完全に見透かされてるな、それなら・・・
「そうだな、後で口説くつもりだったしな。
ご馳走になって良いのか?」
そう言いながら、二人っきりになれる場所へ向かって行った。




