86 復活
あれ?何やってるんだったっけ?
こんな所で寝てる場合か、危ないなぁ。
仕事帰りにどっか寄ったような気がするんだけど思い出せない。
ボケるにはまだ早いはずだが。
う〜ん、まあいいか〜、なんかいい夢見てたような気もするな。
そんなことより、帰らなきゃ。
今日はクリスが一緒じゃないな、珍しくユウヤ達とどっか行ってるんだったかな。
「ただいま。
おっ3人揃って出迎えかい?珍しいなぁ。なんか欲しい物かどっか行きたい所でもあるのかい?」
「「「・・・・・」」」
「どうした?なんかあったか?」
「いや、なんでもないよ、なっサクラ?」
「うん、何でも」
「あっ俺たち二人は外で食って来たからご飯はいいや。
ちょっと潜ってくるんで部屋に行っとくね、行こうかサクラ」
二人で部屋に行ってしまった
「あの川さん・・・」
「どうした?今日は変だぞ?」
「あの一緒にお風呂入ろ?」
「?ああいいけど今から?」
「うん、そう」
「判ったじゃあ入ろっか」
一緒に入りながらしばらく黙ってたクリスが、決心したように
「川さん、抱いて下さい!」
「ぶふぉぉ」
「何だよいきなり!
それにいつも抱き合って寝てるじゃないか?」
「いえ、そのままの意味なんだけど・・・その子孫を残す方の行為・・・・」
いかん、マジか?良いのか?いやその一線を越える訳にはいかないぞ!
でも・いや、しかしそんな、クリスがいいと言うなら・-・・いやダメだ親子くらいの娘と、でも近いことしてるし・・・いやいや・・・・
いろんな考えが頭を巡りショートしかけている。
しばらくして落ち着いたので話を聴いてみる。
「何で突然そんな事言うんだ?」
「あの、人間になれるかも知れないと判ったから」
「いつなれるかも知れないしなれないかも知れないぞ?
私だけヤリ徳じゃないか?」
「川さん、正直になってよ。
私を抱きたくないの?好きじゃないの?嫌い?」
「そりゃ男だからな、やりたい衝動は今まであったよ、それに好きだよ、もちろん。
ただ、これが娘のように好きなのか、女性として愛しているのかが解らなかった」
「今はどうなの?」
目を見て話しかけてくるクリスはとても綺麗だった。
「そうだな、女性として愛してる。
今はそう言えるよ、何故かな、こんなに頭がはっきりしているのは」
戸惑っているとクリスが泣いていた。
「どうした?」
「嬉しいから、心の底から嬉しいの」
「・・・・そうか、そんなに愛してくれてありがとう」
抱き合いながらしばらくそのまま時間が止まっていた。
風呂を上がり、夕飯食べた後一言。
「さっきの抱いて宣言まだお預けな」
「えっ何で?どうして?
せっかく隅々まで綺麗にしたのに!」
なんかドン引きするくらい残念がってるな。
「人間になれた時に頂くよ、今のままだと俺得状態でしょ?」
「それはそうだけど・・・」
「後1年くらいで達成するつもりだから、そのくらい我慢出来るでしょ?」
「ダメだったら?」
「その時は先に頂いてもいいですか?」
ジト目で見られた。
「じゃあ今でもいいじゃん?」
「男の矜持っていうのがあるんだよ、すまない、もう少し待ってくれ」
「じゃあ、その代わり何してくれるの?今日」
「いつも通りじゃダメか?」
「・・・・時間延長してよ?」
「了解です」
そろそろユウヤ達がログアウトしてくる頃だろう。
「寝る前に二人の様子見てくるよ」
そう言ってユウヤの部屋を覗くと、ちょうど戻って来たところだった。
「あ、姉さんとはもう?」
したの?が続くのだろうな、ここは。
「いや、まだお預け」
「なんで?」
不思議そうに聴いてくる。
「人間になれたら頂くって約束したんだ。
レベル10で願いが叶うと思ってる、そんな訳で・・・二人とも協力してくれよ、頼む」
そう言いながら頭を下げた。
「なっ!ちょっとやめてくれよ、協力はするからって言っても俺たちも人間になりたいしさ」
「そうか、それではよろしく。
目標は1年後だからな、でも無理はしないでくれよ?」
「「うん」」
「ああ、それから二人とも避妊はしろよ?」
その言葉に紅くなっていた。




