84 過去へ
目を開いたら・・・ここは中学校?
1年生の頃の記憶か、川さんは・・・
あっ!いたいた。
今は家庭科の時間か、裁縫してる。
グループに分かれて手縫いか。
何があるのかな?しばらく見てみよう。
なんとなく、爽やかグループ(イケメン)とそうじゃないグループに分かれてるな。
先生はと・・・イケメングループと談笑か。
あ、だれかが先生に聴きに行ってる。
なんか先生の態度が冷たいな、そんな事も判んないの?みたいに叱責してる。
あ、川さんも聴きに行って・・・同じこと言われてるっぽい。
何事も無かったようにイケてるグループと談話し始めた。
・・・何このおばさんは?
全然顔が違うじゃない、これで先生?
・・・誰かの体を借りてちょっと助けようか。
あの娘がいいかな、ちょと借りるね。
「川田君たち進んでる?判んない所教えるよ?」
「あ〜・・・別にいいよ、自分達でやるから」
「進んでないじゃない?先生に聴いたの?」
「いや、聴いたんだけどね、ほら、え〜と忙しいみたいでね」
「じゃあ、教えてあげるよ。みんな集まって。
この生地はこの方向で縫うんだよ、そうそうそっち側」
教えながらなんとか時間に間に合いそうなので、後は任せて自分の席に戻った。
戻る前に川田君から
「ありがとう、助かったよ」
「いえいえ、どういたしまして。
ああ、それから私クリスだから覚えておいてね」
「えっ?そんな名前だっったっけ?
まあいいや、覚えておくよ、ありがと」
暗転後場所移動
ここは・・・まだ中学か、3年生の頃かな。
あ〜なんか言い合ってる見たい。
なんか正論言ってるようだけど、相手はお前が正しいのは気に入らないって感じで持論を展開中か。
周りの仲間も同じ考えみたい、多勢に無勢ってやつだね。
多分、大人になったら恥ずべき事を言ってるなって思うかもしれないけど、今は無理かな。
川さん、多分君の言ってる事は正しいよ。
納得出来ないだろうけど、引くことも覚えなきゃ損するよ?
近くの男の子の体を借りて話をしてみよう。
「川田君、どうした?」
「ああ、人の事を注意しときながら己が人に同じ事するのはおかしいんじゃって言ったら逆ギレされてね、ちょっと口論になってた」
「そんな奴無視したら?
ろくな大人にならないよ?」
「そうかな?無駄なこともあるかな?そうかな、そうだよな。判った、ありがとう、ちょっと気が楽になったよ」
「ああ、あまり気負うなよ?
もう少し楽に生きようぜ、お互い」
ここでまた暗転。
あっ今の職場だ。
多分新入社員時代かな、ああ怒られているなぁ。
なんか失敗したのかな?詫びを入れている。
説教が終わり、作業を続行するみたいだね。
先輩っぽいのが近づいてきてなんか言ってるな?
「俺の事言ってないだろうな?まあ言ってもお前のこと誰も信用しないだろうがな!あはは!」
そんな話して女性社員と談笑しながらどっか行っちゃったよ。
「あいつ使えねんだよな、暗いし」
「やっぱり男は顔だよね〜〜、ブサイクは生きている価値無いよね〜」
・・・・なにこれ、よくこんなの耐え切って・・・るわけないか。
どうしようか、そうだ近くにいた女性の体を借りて・・・
「どうです、治りましたか?」
「ああ、これで終了です、ちょっと待って下さい動作確認しますから・・・はい大丈夫ですよ」
「ありがとうございます、いつもありがとうございます」
顔を背けながら
「いえいえ、仕事ですから」
そう言いながら別の現場に行ってしまった。
更に暗転
ここは・・・食事会?会社の人と一緒みたいだから組合主催のパーティーかな?
川さんはもう来ててテーブルに座ってる。
主催の人が男女混合になるように席を勧めてるけど、座ろうとしない、川さんと一緒だと嫌なのかな?
周りを見渡すとイケメン側はもう満杯か・・・
ポーカーフェイスを装っているけど、傷付いてるんだろうな。
どのくらいかは想像出来ないくらい。
みんな私服だし、黙って参加しても構わないでしょ。
ということで席に着く、えっ誰?って顔してるけど構わず話しかける。
今まで蓄積した川さんデータから食いつきそうな話題で盛り上がる。
途中、イケメンクラスが来たけど無視して川さんと話を続けた。
終了までに名前を連呼、楽しく話せたんでちょっとは楔を打ち込めたかもしれない。
ここでまた暗転




