81 送別会参加②
「「「「「・・・・・」」」」」
「え〜と、戯言なんでスルーで」
「冗談じゃないのでは?軽くキレてますが」
みんなジト目になってる。
「え〜と、今回は気に入った人がいなかったという事で、口説くのは終わりです。
食事を楽しみましょう、それに今日は送別会なんだから」
クリスはすでにご飯を食べるのに夢中になってる。
みんな、まあそんなもんだよな、って感じで食事に戻ってる。
二人ほど諦めてないのがいたが、華麗にスルーされていた。
終了直前、隣が騒がしい。
何事かと思いながら覗くと、客の一人が倒れてた。
酒の飲み過ぎで寝てるのかと思ってたら、急性アルコール中毒らしく(飲めない奴に無理やり飲ましたみたい)パニックになっていた。
一人放心状態でブツブツ言っていた奴がいたんで、多分こいつが犯人なのだろう。
もう収拾がつかない状態で、そいつも危なそうだったからクリスに念話で承認依頼。
『仕方ないねぇ、後衛職僧侶ガンモードで出すよ・・・
はい、あとはよろしく』
早速構えて撃ち込んだけど、1発では足りなかったようで全部で3発撃ち込みなんとか意識が回復。
ここまで回復出来れば、後は病院で治療してもらえるだろうと思い、終了。
飲ませた奴も反省してもらわないといけないしな。
そんな事があり、送別会は無事に終了。
みんな中洲に移動してしまい、二人残された。
「やっぱり繁華街に行こうとしてたんでしょ?
私がいるじゃない、酷いよ!」
泣きながら訴えて来た。
初めて泣いた所見たな、なんか罪悪感が。
「そんなに怒るなよ、別に行くつもりじゃ無かったんだからさ。
判るだろう?もう50歳近くなんだぞ?」
「・・・肉体的には30歳じゃないの・・・」
ああ、そうだった。
・・・・
「いや、やっぱり行かなかったよ?
クリスがいるのにそんな事が出来るわけないよ。
出会って1年以上そんな所行った事無かったろ?」
「・・・そうだったね、ごめんなさい疑ったりして」
やっと判ってくれた、正直店の近くでこんな事しているのは目立ちすぎる。
ジロジロ見られながら通過して行く人達の目がきつかった。
「誤解が解けたところで帰ろうか?
二人が待ってるだろうし」
今現在、21:00だ。
「いや、あと1時間くらいブラブラして行こうよ。
折角二人っきりなんだし」
なんだろ?なんか隠してる?
「でも待ってると思うし、それに普段も二人っきりが多いと思うぞ?」
「いや~二人の邪魔しちゃ悪いでしょ?」
「邪魔ねぇ・・・別にヤッてるわけじゃないだろうし・・・」
そこでクリスがビクッとなったのを見逃さなかった。
「・・・もしかして・・・クリス達ヤレるのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・そんなこと出来るくぁけないじゃない」
噛んでますけど?
「出来るのか?」
「・・・・・」
「出来るのかな?」
「・・・・・」
「なぜ黙るのかな?別に止めませんが?
それとも身の危険を感じてるのか?」
「いや、そんなこと無いけど・・・すいません・・・でき・・・マス」
「そうか・・・出来るのか・・・禁則事項かい?」
「いや、バレても問題にはならない・・・です」
「そうか」
・・・・・
・・・・・
「じゃあ、ゆっくり帰ろうか。
少し遠回りすれば1時間くらい直ぐに経つと思う」
車に乗り込んでからも無言だった。
川さんが好き・・・私がいるのに繁華街行こうとした、悲しい・・・はは、あの涙は・・・
またこれか・・・ダメな奴は何やってもダメなんだろうな・・・いや必然なのかもしれない。
いろいろ考えるのは面倒だな、いっそのこと・・・
等と考えながら運転していると1時間はアッという間だった。
「そろそろ家に戻ってもいいか」
家に帰りつくと二人が待っていた。
「ただいま~留守番お疲れさん、今日は疲れたから風呂入って寝るわ」
「えっうん、風呂沸いてるから直ぐに入れるよ・・・」
風呂入りながら、すべての事がどうでも良くなってきているのが判った。
数年前に味わった裏切りと連動し、心が折れかかっているのが丸わかりなくらい。
こういう事には慣れていたはずなんだけどな。
「はぁ~・・・」
もう言葉が出なかった・・・




