78 大会結果と秘密と・・・
大会が始まって半月程が過ぎた。
今日あたり結果が届くと思うけど、やはりクリスを通じてなのだろう。
何位になっているか楽しみだ。
そういえばユウヤ・サクラ組は相当親密になったようで、
人目を気にしなくなって来た。
最近は一緒に風呂に入ったり、一緒に寝てるようだ。
なんかクリスの影響っぽい気がするけど、当人達がそれでいいなら構わない。
若いっていいよなぁ、ちょっと遠い目になってしまった。
「川さん、結果通知が来たよ。結果を知りたい?」
もちろんだ、それを待っていたんだから。
「何位だったのかな?」
無言で胸の辺りを突き出して来た。
「??何やってんの?」
「答えはブラに隠れている部分に記載してありま〜す」
・・・無言で服の上からガッチリと右胸をアイアンクローの要領で握るスタンバイをして
「このまま握っていいか?」
・・・・・・(汗
「え〜〜と、あっいやここじゃ無かったような気がする。
そうそう、ポケットに入れてたの忘れてたな〜」
そう言いながら右ポケットから紙を取り出して渡して来た。
「最初から素直に渡せばいいものを・・・」
紙には順位とイニシャルで記載された名前、それとエリアが載っていた。
「え〜と、私の順位はと・・・おお5位だ」
すごいのかどうか判んないけど。
下の方に賞品が書いてある。
「1~5位までは異なる異能力追加か、全く別の能力を願えるってことかな?
クリス、そういう事かな?」
「そうだね、例えば・・・野球のプロを願った人が今回はサッカーのプロになれますってことかな」
畑違いの職業のプロ技術をもらえるってことか。
「別に異能力は要らないんだけどな」
「それならポイント変換でも可能って書いてあるからそれにしたら?」
下の方に書いてあった。
「そうだな、今の所は不要だし、またなんか大会があるでしょ。
ポイント変換にしようかな」
「了解、それじゃ申請するね」
「・・・・・・・・・・・・えっちょっと待って下さい。
あの川さん、マスターがちょっと話をしたいって言ってるけどどうする?」
直接かい?なんかしたかな?
「なんだろうか?ちょっと怖いけどいいよ」
クリスは頷いて念話を続ける。
「・・・・・・はい了解しました、繋げます。
川さん、念話繋がったんで通信してみて」
緊張しながらも通信してみた。
『あの、川田ですが何の御用でしょうか?』
『ああ、突然の通信をお詫びする、実は今回の賞品をポイント変換するとレベル8になるんだよ、その人間と話をしたかったんだ。それだけなんで気軽に話して欲しい』
なんだ、そんな事か。
『それで、だ。
もし・もしもの話として聴きたいのだが、これから先、何でも一つ願いが叶うとしたら何を望む?』
『何でも良いのですか?例えばピーターパンみたいに空を飛びたいとかの不可能なのでも?』
『そう、そんな感じでいいんだ、聴いて見たいんだよ』
ちょっと考えて、今の希望を言ってみた。
『クリス・ユウヤ・サクラを人間にして欲しい』
・・・・・
・・・・・
『ダメですかね?』
『いや、もしもの話だからダメじゃないが、ちょっと意外だったものでね。
逆に聴くが、人間にしてどうする?』
『家族となり、うちから嫁に出したり後継にして家を引き継いでもらう。
あと、看取ってもらいたい願望もあるかな。
引退したらクリス達と別れることになるし、一人で逝くのはちょっと寂しい。
それに、遺産とかは知らない遠い親戚より、クリス達に渡したいし。』
・・・・
『君は変わってるな、普通はもっと財とか名誉とかを希望するんじゃないかと思ってたよ』
『そっちよりも今の生活の方が充実してるんで。
それは置いといて・・・先ほどの願いはリアルに可能ですか?』
ちょっと真剣に聴いてみた。
『・・・・・そうだな、今は無理とだけ言っておこう。
だが、今のところ君だけがその資格がある可能性があると付け加えよう。
今のは私の独り言だが』
『判りました、ありがとうございます』
『そろそろ時間だが、先ほどの件は他人に対しては秘密だぞ?もし破ると・・・判っていると思うが。
頑張ってくれ、今はそれだけしか言えない』
そう言って通信が終わった。




