75 冷やかしと仕事と②
ネイソン、サクラにちょっかい出す気満々だな。
問題はどの程度のレベルかという事なんだが・・・
挨拶程度のハグならギリOKとしとくか。
それ以上なら・・・張り倒そう、うん決めた。
サクラが試着室から出てきた。
うわ~可愛いなと思いつつも、今はアリアのエスコートだから無関心で通す。
「可愛いねぇ、そのままデートしようよ。
服はそのまま購入しとくからさ」
「えっでも・・・」
「いいからいいから」
そう言いながらサクラを連れて何処かに行ってしまった。
アリアがため息交じりに
「あの娘、危ないわよ?弟は気に入った娘は自分の物にしたがるから。
外国での遊びなら尚更よ、助けに行かないとマズいと思うけど?」
ナンパに付いていくことは無いと思うけど、無理やりだと抵抗は難しいだろうな。
「解った、ちょっと連れもどしてくる」
「ちょっと待って、私も一緒に行くから。
護衛対象から離れちゃまずいでしょ?」
そう言って付いてきてくれた。
探しながら
「なんで助け舟を?」
「リサが気に入っている人達に迷掛けちゃ後々面倒な事になるし、また会いたいって言ってたから、問題を起こすとかなりまずいことにもなるしね」
探しまくっていたところ、外でタクシーを拾おうとしていたところを捕まえた。
こいつは何処に行くつもりだったんだよ。
「護衛対象が勝手に離れるのは困るよ?せめてショッピングモール内にいて欲しいんだけど?」
悪びれた様子もなく、ちょっと見晴らしのいい所に行きたかったんだと言い訳している。
「一緒に行動しよう、そっちの方が護衛し易いし」
ネルソンは渋々了解してくれた。
しばらく4人で行動していると、ネルソンから声を掛けられた。
「なぁ、サクラちゃんってフリーなのかな?誘っちゃいたいんだけどさ」
「フリーじゃないよ、俺の彼女だから」
一瞬そうなのかって顔をしたが、すぐに立ち直り
「何だ、いるのか・・・
でも声を掛けて誘うくらいならいいだろ?」
「ダメって言いたいところだけど、もし声を掛けてサクラが付いて行ったら・・・その時は何も言わないし好きにしたらいいさ。
但し正々堂々が条件だけど」
「よっしゃ!それじゃ交渉成立だな!」
ネルソンは喜んでサクラの元へ行ってしまった。
結果は惨敗。
お金もプレゼント攻撃もキザなセリフも全て通用しなかったようで、最後にはどうしたら俺の物になるか?ってストレートに聴いてドン引きさせていたようだ。
「何やってんの?サクラにはアタックするだけ無駄だと思うけど。
それに母国に彼女いるんでしょ?」
「東洋系の彼女も欲しいじゃん?とても可愛いし」
・・・それなら他の娘にして欲しい。
呆れていると、ある提案をして来た。
「彼女を掛けて勝負してくれ!
勝ったら、明日1日デートをさせてくれ!」
・・・・
「それ、俺のメリットが無いじゃんか?」
「ああ、そうか。
え〜と、勝ったらアリアとのデートで」
・・・・
「却下で。
俺が好きなのはサクラなんで取引材料にはならないよ。
それにアリアだって勝手に賭けの材料にされたら怒るでしょ?」
「私ならいいわよ?」
横からアリアが入ってきた。
「えっ?いいのか?勝手に餌にされてんだよ?」
「だってネイソンが負ける訳無いもん、強いんだから」
「ふ〜ん、だったら尚更やめとくよ。
無利益な争いはしない性格なんで」
餌に喰いつかない俺に対し、業を煮やしたのか
「権力ってのは時に残酷な結果を生み出すんだぜ?」
ほう、拉致の可能性があると?
おまけに大使館に逃げ込めば治外法権適用ってか?
「解った、それに乗ってやるよ。
お互いに女を掛けて勝負だ」
ネイソンはニヤついている。
「どこで勝負するんだ?」
「そうだな、近くの公園でどうだ?」
「了解した、じゃあ行こうか」
公園に着いて人払いして勝負の取り決めをする。
「無差別格闘、まあ何でもありだな。急所はNGで。
相手が参ったか戦えなくなった時点で終了とする。
バトルでの負傷等は自己責任という事」
以上のルールが決められた。
SP が証人だ。
さあ、バトルだ・・・何でこうなった?




