72 その後
さて、外に連れ出したコスプレ男に事情を説明する。
今高砂に座っている女性は替え玉であること、紗季って女性はマリッジブルーで既に逃走していること等伝えて無理やり納得してもらった。
「ほとぼり冷めた頃に連絡したら携帯出るんじゃないかな?駆け落ちしようとしてたくらいだから連絡先知ってるんだろ?」
納得しないのなら
「このまま残って確認をすればいいけど、警察呼ばれるよ?」
と言ったら逃げるように帰って行った。
本当に面倒臭い。
無事に披露宴も終わったよ。
最後の方見れなくて残念だったけど、ちょっと参加出来ただけでもOKか。
親族からあれは何だと聴かれたけど、知らないで通した。
お嬢さんの方が知っているのでは?という事だけ言って濁しておいた。
新婦側は黙り込んだけど。
とりあえず終わったんでクリスが着替えるのを待って帰ろうかとしていたら、謝罪金とかをうんだらかんだら言って来たんで必要ないと言って受け取らなった。
別に他言しないし、地元はここじゃないからと言ったらお土産を持たされた。
これくらいならまあいいかと遠慮なく頂きホテルを出た。
この後、揉めるんだろうなぁ、大変だな御両家の皆様。
もう関係ないけど。
家に帰ってからの事。
「クリスゴメンな、誓いのキスまでさせちゃって・・・」
「仕方ないよ、やるって言った手前断れないよ。
それに、前衛職能力無しで戦ってくれた事に感動してる。
介護無しなのがちょっとだけど、多分それ以上のお楽しみが待っていると思うし・・・」
顔を赤らめながらモジモジしている、可愛いなやはり。
「あの〜〜、姉さんの写真撮ってるけどいる?」
ユウヤが横から私のスマホ差し出した。
大立ち回りの前に預けてたんだっけ。
「マジか?ちょっと見せて」
数枚の写真がベストショットで写っている、但し最後のドレスだけだけど。
ユウヤに思わず、グッジョブ!のサインをしていた。
クリスとサクラも覗き込み
「今日のなら3着分具現化出来るよ?
サクラちゃんも出来るでしょ?」
思わず男二人で満足げに頷き合っていた。
言葉は要らんよな。
それからちょっと見せてもらった、最高だった。
気を利かせて、ユウヤ・サクラの両名がゲームの中に2時間程ダイブしてくると言って来た。
何の気を利かせてるんだか・・・
その前に確認しときたい事があったんで呼び止める。
「あのさ、みんなアンドロイドなんだよね?見た目の性別は関係無いんだよね?」
??何言ってんの?って顔されてる。
「いや、腰悪くして風呂場でマッサージしてもらった時に、クリスが自分達は見た目の性別と中身はアンドロイドだから裸見られても恥ずかしくない様な事言ってたんで」
「いやいや、ちゃんと男女別れてるよ?人間の感情と同じだよ。
じゃないと男女別の理由が無くなっちゃうじゃんか」
当然のごとくユウヤが話す。
「何言ってんですか?男女完全に別ですよ?ねぇサクラちゃん」
「はい、もちろんです、ちゃんと感情も別です、人との違いは無いですよ」
・・・・
「クリス、風呂場で見られても恥ずかしい感情無いようなこといってたじゃんか?」
「何言ってんですか?そんなこと言った覚え無いですよ?」
えっ・・・あの時なんて言った?思い出せ・・・
『いや、それならタオル巻いて来いよ!恥ずかしくないんかい!』
『別に?アンドロイドなんで』
『別に?アンドロイドなんで』
『別に?アンドロイドなんで』
・・・・
確かに言ってないような気もするが、アンドロイドなんで別にって意味にもとれる。
そう抗議すると
「他の人には見せないですよ?もちろん。
川さんだからいいという意味だよ?」
また騙されたのか、くっそ~!
「そんなわけで俺達ゲームに2時間程ダイブしてくるからごゆっくり~邪魔しないから」
・・・・
・・・・
「それじゃ風呂でも入って寝るかな、明日は仕事だし」
何事も無かったように風呂へ入りに行き、脱いで湯船に浸かっていると・・・入って来た。
もちろんサクラではなく、クリスが。
「今日の分の対価がまだなんだけど?」
「あのな、普通逆じゃないか?男が女にアダルト系のご褒美を要求するのが普通では?
これじゃ、私が一人勝ちじゃないか?」
ジッと見てくる瞳・・・耐えきれません。
「後で後悔したり、黒歴史扱いすんなよ?」
先に断りながら楽しませてもらった。
風呂とベッドの中で2時間ほど気の済むまで。
断っておくが、一線は超えてない。
というか超えられない。




