67 油断
休み明けの仕事中、作業場の片付けをみんなで行なっていると、ギックリ腰に。まずい!と思った瞬間に手を離したから最悪な状態にはならなかったが、腰が曲げられなくなってしまった。
前屈みになると痛い。
激痛とまではいかないけど、力が入らない。
仕事終わるまでちょっとした地獄を見た。
若くなったと思ってるとこんな事になるんだと自分を戒めながら耐えた。
仕事終わってから夕飯を軽く取り、そのまま横になっていたら、クリスがマッサージしてくれる事に。
体硬いから遠慮したんだけど、好意に甘える事にした。
「硬いねぇ、これじゃ病気になる確率が高くなるよ?
ちょっとサクラちゃんも手伝って」
途中から二人掛かりで揉んでもらうけど中々ほぐれない。
おまけに、うつ伏せ状態で上から揉まれると反る態勢となり、逆に痛くなるので途中から横になり、仰向けになって揉んでもらっていた。
「直ぐに効果が現れるとは思ってないから程々でいいよ。
そろそろ疲れたろ?」
ずーっと揉んでたから、握力がなくなって来ている頃のはずだと思い終了の合図を出した。
「そうだねぇ、お風呂で温まればちょっとは解れるんじゃない?」
「それもそうかな、それじゃ先に風呂入って温まってくるよ」
そう言って風呂場へ
湯船に浸かってのんびりしていると、扉が開いた。
「えっ?・・・」
不覚にも見とれてしまった。
「何してんだよ!クリス?
裸で入ってき・・・て・・・」
「お風呂で温まりながら揉んだ方がいいと思って」
なんかツッコミ所満載だ。
「いや、それならタオル巻いて来いよ!恥ずかしくないんかい!」
「別に?アンドロイドなんで」
・・・・
「そうだった、女性型だった。
なら良いのか?良いのかな・・・?」
葛藤するもクリスが平然としているのに、こっちが恥ずかしがっているのもシャクなんで、そのまま入る事にした。
お風呂で対面して湯船に浸かりながら、なんだこのリア充の状況は?と一人突っ込みしていた。
「あの、なんか世間話しようよ、間と目の行き場が・・・」
「ユウヤ達はゲームにダイブしてるんで1時間程戻ってこないよ?楽しもうよ」
「なんだよ楽しむって!何するつもりだよ!」
からかわれてる感満載だ。
「マッサージでしょ?それからあとは時間が許すまで・・・ね」
「・・・解った、とりあえず肩を揉んでもらえると助かる」
そう言いながら後ろを向く。
「じゃあ、揉むね。
うわっ硬い、よくこれで我慢してるね?」
「昔からだからこれが普通なんだよ」
「へぇ、少し強くするから痛かったら言ってね」
そう言いながら本当に強くなった。
うん、強くなって気持ちいいんだけど、そのなんというか・・・胸が当たってる・・・
「あの、クリスさん?胸が当たってるんですが気付いてます?」
「えっ?あ~~解ります?
わざと当ててるんだけど?」
「わざとかい!ゴメンちょっと挑発するのは控えてもらいたいんだけど?」
「え~~?なんで?気持ちよくない?」
「いや、最高なんだけどその・・・気持ち的に・・・ね?
解りますよね?」
そういうと渋々密着を解いてくれた。
「その代わり、寝る時に対価を払ってもらうからね?」
いつもの抱擁かな?そのくらいならちょっと時間を延長すればいいかと思い了承した。
1時間近くケアをしてもらい、浴室から出た頃にはユウヤ達もゲームから戻って来ていた。
いざ寝る時になり、先ほどの約束通り抱擁を時間延長した後、横になろうとすると
「対価分まだなんだけど?」
との物言いが。
「抱擁延長じゃダメなのかい?」
「いやそれじゃ納得いかないでしょ?その先があるでしょ?」
「・・・いやその先って無いでしょ?もしかしてヤレってことか?」
「そこまでは出来ないけど、キスの先くらいまでは・・・その・・・ね?」
「・・・・」
「・・・・」
「解った、そこまでしていいならさせてもらうけど、サクラ達には内緒だぞ?」
「うん、内緒」
それからキスとその先の行為をして就寝。
断っておくが、私の方は触らせていない。
アンドロイドなのになんで本物みたいに柔らかいんだ?不思議だ。
そう思いながら眠りに落ちて行った。




