65 大会の告知と・・・
今日、クリスから大事な話があると言われ、ドキドキしながら何事かと思って聴いたら・・・大会?の告知であった。
なんだよ、実験体計画打ち切りかと思って焦った。
「そんなに焦ったの?なんで?」
クリスがなんかいやらしい言い方で聴いてくる。
「そりゃクリス達と別れるのは辛いだろ?
クリスは寂しくないのかい?」
ささやかな抵抗を試みた。
「そりゃ・・・寂しくなるの嫌だし・・・その時は野に下って・・・その・・・」
なんか変な雰囲気になって来たので割って入った。
「ああ、解った、すまない変な事言って。
それで大会?って何?」
軌道修正して話を戻す。
「それなんだけど、レベル5到達者21名で戦ってもらって優勝者を決めるんだって。
優勝したらなんと・・・何でも一つ望みを叶えてくれるって。
もちろん、参加賞とか順位に応じて商品はあるみたいよ」
「へぇ、戦いねぇ。
あまりバトル系は好みではないんだけど?」
あまりやりたくないなぁというゼスチャーをした。
「やってもらうのは地球上で行っている競技だよ?1vs1の。
え~っとね、柔道・ボクシング・テニスで直接対決。
陸上競技で総合得点を争うらしいんだけど」
・・・
「それってオリンピックのパクリかい?
大会っていうから武器を持たせて最後まで勝ち抜いた者に褒美を・・・というパターンかと思ってた」
「いやいや、マスター達はそっち系はあまり好まないんですよ、最初に言った通り。
基本平和主義なんで血を流す戦いを行うって選択肢はありません。
今回の大会も意見がまとまらなかったんで私たちアンドロイドに意見を求めて決めたんです」
へえ、みんなの意見を取り入れたんだ。
現場の意見を聴くとは・・・なかなか・・・
「それでクリス君、君は何の競技をプッシュしたのかな?」
あっ・・・まずいなぁという顔をしながら
「柔道と・・・無差別格闘戦です・・・」
「・・・ほう、これはまた無茶なスポーツ?を選んでくれたものよのぉ・・・」
こいつ、なんてものをリストアップしやがったんだよ、危ないだろ、全く。
あとでお仕置きだな。
「それでですね、直接戦いに参加することはしなくて結構です。
能力を付帯した状態でこちらのアンドロイドにコピーして戦いますから、基本放置で。
途中経過を知りたいならアクセスして情報をもらいます」
ちょっと意外だった。
それは・・・データ対戦って奴ではないだろうか?
「しかし、良いのか?ただデータを渡しただけで、もし優勝したら願いを叶えてくれるってそっちが損じゃない?」
「ああ、それはですね、コピーしたデータを元に地球人の研究をしたいらしいんですよ。
今回は21名ですのでこんだけ集まれば十分な研究が出来ますので十分元を取れる計算です。
それに、レベル5ですからね、変な人のデータは無いと思われますので」
しっかりしてやがるな、データだから別に構わないけどさ。
「それでいつデータを取りに来るのかい?」
「いつでもいいらしいですが、大会は1か月後~16日間掛けて行うらしいです」
「オリンピックそのままだな、やっぱパクッてるんだろこれ。
まあいや、データは今からでも持ってってもらって構わないよ」
「それじゃ本部とアクセスしますね。
・・・リンク出来ました、それじゃいつものように能力承認依頼を。
今回は大会の競技内容を考えて申請してくださいね」
う~ん、どうしようかな、パワー落ちるけどスピード重視で忍オンリーの能力MaXで行くか、相手も良く判らないしな。
「よし、それじゃ前衛忍びの能力MAXでよろしく」
「了解しました、一度降ろしますね・・・はい降ろしました。
そのままコピー転送します・・・ハイ終了です」
相変わらず早いな、でもまあ、これで参加登録完了なら気楽なもんだ。
後は結果だけ待てばいいんだし、46日後が楽しみだ。
参加賞もあるっていうからなんか貰えるでしょ、その時考えるか。
とにかく日常に戻ろう。




