57 サプライズの後
サプライズの次の日の朝、クリスはちょっと気怠そうに起き上がった。
「なんかちょっと頭がクラクラする、なんでだろ?」
「アンドロイドでもそうなるんだな」
「何かあったっけ、う〜ん思い出せない」
必死に記憶を探っているようだ。
「ディナークルーズ奢ってくれたろ?、プレゼントも」
「あ〜、思い出した。で、どうやって帰ったのかな、私」
本当に綺麗さっぱり抜け落ちているようだ。
昨日の経緯を説明したところ、ちょっと恥ずかしそうにしていた。
お酒には気をつけような。
さて、今日は買い物でも行きますか。
引っ越してから1週間経ったから、何か足りない物が出て来てるだろうし。
福津にあるショッピングモールにでも行きますか。
あそこ、ほぼ揃ってるし。
各自買いたい物をリストアップ。
女性陣はやはり服系統か。
ユウヤは、、、ゲームに興味あり?そうかそうか、俗世間に染まってきたな、みんな。
それでは先にみんな解散して欲しいもの買ってから集合しようか。
久しぶりの一人行動となった。
さっさとお目当ての貴金属店に行って欲しいものを覗き込む。
う〜ん、よく判らん。
ブレスレットは何となくこのデザインでいいとして、指輪はデザインが良く判らん、装飾が小さすぎて見えない。
貰った指輪と似たような感じの、少しキラキラ率高い奴でいいかな?
うん、これでいいか。
指輪とペアのブレスレット購入し待ち合わせ場所に向かった。
まだみんな来てないな、しばらくボーッとしてるか。
そういえば、最近ポイント稼いでないな。
マイナスになるような事してない、、、、いや、やっちゃった気がする、東京で。
いかんいかん、気を引き締めなければ。
そうしているうちに三人が戻ってきた。
女性陣二人は紙袋持って、ユウヤは大きな荷物持ってるな、なんだろ?
えっ?パソコン?要るのかい。
仕事と情報収集で必要?そうですか、、、、
「実際はネトゲやりたいんじゃないの?」
そう言うと間を置いて
「暇な時だけだよ」
目がちょっと泳いでるよ、ほどほどにしとないとサクラに振られるぞ?
えっ?一緒に潜る?
なるほどそれはいい考えだな。
よし、昼近くになったんでなんか食べよう。
「最近、ポイント稼いで無いけど大丈夫かな」
このつぶやきに
「レベル2に到達しなくて引退まで引っ張る人もいるんだから上々だよ?」
「えっ?稼がなくて何も貢献しなくてもいいのかい?
それじゃ監視役は暇じゃ無いかい?」
「時々は能力使って何か自分の利益になる事するんだから暇じゃないけど、マイナスにならない程度のズルはするよ」
「でも私たちにとっては無駄な時間ですよね」
なんじゃそりゃ?生き急ぎしてたってやつかい。
「と言うことは・・・今までレベル6に到達したのは何人くらい?」
「私の知っている限りでは14人です。
二人ともその他知らない?」
首を横に振っている、知らないようだ。
「ちなみに、その内の三人はもう亡くなってます。
後の人たちは知りませんが、もしかしてレベル上がったりしてる人もいるかも知れないし、引退してるかも?
ちょっと古い情報なんですけど」
なんだ、特にポイントは要らないんだ。
でもな〜せっかくもらった能力使わないのも勿体無いし。
地道に行こうか。
さて、後は夕食の材料を買い出し。
夜は焼肉でもしようかと。
荷物も多くなったし帰ってゆっくりしよう。
帰って荷物等片付けて、ひと段落した時リビングに降りると、みんなちょうど休憩中だった。
ちょうどいい、みんなに声かけて一人づつプレゼントして行った。
ユウヤ、サクラはペアのブレスレッドに喜んでくれた。
クリスはというと、、、半端ない喜び方だった。
はめてって言うから指にはめようとすると左手差し出してウルウル目でなんか訴えてた。
引きながらも黙って薬指にはめたら、抱きついて来た。
「なっ!ちょっと待って!」
「今日の分まだだったでしょ!」
えっ?今日の?・・・ああそうか。
優しく抱擁した。
「・・・続きは?」
「はい?、、、、ああ、キスか」
優しくホッペにキスしようとすると、真っ正面向いてそのまま口付けになってしまった。
「んんん〜〜んうぇ」
声にならない言葉を発して20秒、やっと解放された。
「若えのがいるんだから刺激強いのはダメだろ!」
ちょっとドキドキしてる。
しかし、何も気にせずに
「指輪大事にするからね」
何も聴いてなかったようだ。
夕飯食べてそのまま寝るまでくっ付かれて役得だったけどなんか複雑だった。
まあ、いいか。
寝る前にも同じことやらされた・・・・
教育に悪いな。




