49 引っ越し日の夜
引っ越した日の夜
夕飯食べて、くつろいで風呂の準備してから順番に。
最初に女性陣が入る事に。
最初ペアで誘われたけど、サクラとユウヤが一緒に入るのは無理!というか顔が真っ赤になってる!
だから!刺激が強すぎだって!
サクラと入りなさい、大人しく。
女性陣二人が風呂に入ってからユウヤに声を掛けた。
「あれから二か月くらい過ぎたけど、何か困ったこと等ないか?」
「う~ん、今の所は何も。みんな良くしてくれるし護衛の仕事も対象が同年代だから気を遣うことも無いし」
仕事は順調のようだ、仕事は。
「サクラとはどうだ?変な奴がちょっかい掛けてこないか?」
ちょっと動揺して話し始めた。
「確かに声掛けて来る職員とかいるかな、見た目があれなんで当然かな」
ああ、確かに。
「気をつけろよ?サクラは小柄で高校生くらいの見た目だし普通に歩いていたら確実にモテるからな。
危険予知持ってるから99%大丈夫とは思うけど、イレギュラーな場合もあるかもしれないし。
それに・・・あいつは天然っぽく見えるから手を出そうとする馬鹿が出てくる可能性がある」
「それは理解しているつもり、俺が護るって決めたんだから確実に護るよ」
なんか硬いな~
「気を張りすぎるとつまらなくなるぞ?せっかく二人で仕事出来るんだから楽しめる時は楽しめよ?」
「うん、判ってる。この環境には感謝しているよ」
「ああ、それから報酬は蓄えとけとは言ったが必要な時は使えよ?使う楽しみも味あわなきゃ。
たまにはデートとかしたいだろ?今のうちにガッチリ捕まえとかないと」
「デ・デート?まだそんな関係じゃ・・・」
顔を赤らめて焦っている・・・若いな・・・
「二人とも、見た目はもう十分いい年に見えるだろ?そんなに消極的じゃ他の男に取られちゃうぞ?
チャラ男とかにさ。ユウヤも十分イケメンなんだから頑張れ」
「う・うん」
まだ恥ずかしそうだ。
「慣れるまでは映画とかウィンドウショッピングとか、そこら辺一緒に歩いとけば雰囲気に馴染むよ。
動物園とか遊園地とかもいいかもしれん。
送れる場所だったら送迎するから遠慮なく言ってくれ」
黙って頷いていた。
「川田さんはどうなのさ?クリス姉さんといい感じなんじゃないの?」
「無理だな、私は後30年くらいで寿命になるし、年取ったら人間はいろんな所にガタが来てしまう。
そうなるとリタイヤして能力返却しクリスは新たな実験体の所へ行き任務遂行となる。
次は若くていい人なら安心なんだけどな」
ユウヤは意外そうな顔をして・・・
「でも、川田さん生命力注入されて若返ってるでしょ?推測で30歳くらいになっていると思うけど?」
えっ?何のことだろ?確かになんか体力が戻っている気がするけど。
「そんなの知らないけど?何のこと?それに体の年齢が解るのかい?」
「えっ知らないの?・・・まずかったかな?・・・」
言っちゃまずかったか?という顔をしてるけど、もう遅い、最後まで言ってもらおうか。
多分、今すごい顔になっていると思う、自分でも判るよ。
「どういう事かな?説明を求む!」
逃げられないと悟ったのか話し始めた。
「川田さん、一度危険な状態になったこと無い?」
「ああ、事故に遭って丸一日意識が無かっ・・・た・・・あの時か!
そうか、危なかったのか・・・もしかして死んでた?」
「死ぬほどじゃなかったと思うけど何かの障害は残った可能性大だったと思う、注入された分が多いから」
ちょっと冷や汗かいてるかも。
「そうなんだ・・・知らなかったよ、感謝しないとな・・・。
それでどうやって注入するんだ?あの時は手と胸辺りが暖かかったからあの時かなぁ」
「うん、そうだと思う。注入する時はどこかに触れておかないといけないから」
そうなんだ、後でお礼を言っとかないとな。
「リタイヤするまででいいから、クリス姉さんのこと真面目に考えてくれよ、本当に好きなんだと思うから」
「・・・前向きに考えて見るよ。
(しかし、見た目が悪いこんなおじさんなんか好きになるわけないよな・・・)」
そろそろ二人が風呂から上がる頃だ。
ユウヤに先に風呂に入るよう促した。




